【フィルムカメラ】『ローライフレックス』の使い方と作例
ローライフレックスという、昔のフィルムカメラ。とてもアナログなカメラですが、描写はシャープで柔らかく綺麗で今でも人気の高いカメラです。今回はローライフレックスの魅力と使い方、作例をご紹介します。
目次
ローライフレックスとは
ローライフレックスは、アルファベットではROLLEIFLEXと記載します。二眼レフという2つのレンズが付いているカメラで、このように箱のような形をしています。1つは撮るレンズ、1つはファインダーに写すレンズと2眼レンズはそれぞれ役割が分かれています。
このカメラは1928年にドイツにあるフランケ&ハイデッケという会社が製造したカメラで、ローライフレックスの他に、ローライコードなどいろいろな機種があります。個人的な好みもありますが、やはりローライコードなどのカメラよりも、このローライフレックスが描写、性能ともに一番いいものだと思います。
ローライフレックスのレンズ
ローライフレックスのレンズは付け替えられず、固定となります。また、最小f値は2.8のカメラと、3.5のカメラ、4.5のカメラなど機種によって最小F値が異なります。また画角も75mmや80mmなど機種によって異なります。中古で買われる際は、まず画角やF値を確認しておきましょう。
ローライフレックスの種類
ローライフレックスには、製造された年代によって機種が変わります。例えば現代のキヤノンであれば、EOS kiss X4、X5、X6…など同じkissでも色々な種類がありますが、それと同じです。初期型のローライフレックスオリジナル、ローライフレックス スタンダード、ローライフレックスオートマット、ローライフレックス2.8・3.5はA〜Gまでなど、かなり豊富な種類があります。
今でも人気が高いのは、ローライフレックス3.5F、または2.8FというFシリーズ。この機種はレンズはカール・ツアイス製プラナー、シュナイダー製クセノターの2種類が発売されています。多くの写真家にも愛用されるほど描写力が高く、ローライフレックスの魅力が最大限現れたカメラです。
今だと中古取引価格は10〜20万程度。少しお高いかもしれませんがレンズを購入する必要がないので、
ローライフレックスのフィルム
ローライフレックスに使用するフィルムは「120フィルム」というフィルムになります。主にkodakやフジフイルムが今でも製造販売しています。ローライフレックスの場合は、「120フィルム」で12枚の写真を撮影することができます
ローライフレックスの操作性
デジタルと違って使い方がシンプルなので操作は簡単です。ピント、シャッタースピード、F値の3つを調整してシャッターを押すだけ。フィルムなのでISO感度はフィルムによって決まります。
初心者のうちはそれぞれの数値の決め方に迷うと思いますので、露出計アプリなどを参考に、その場所に適した設定を計って調整すると失敗せずに撮影ができます。慣れてくると、露出計いらず。目視で設定できるようになりますよ。
ローライフレックスの接写はローライナーで
ローライフレックスのピントの距離は、通常は大体1m程度。そのため、被写体に近づいての撮影はできません。しかしローライナーという専用の接写レンズがありますので、そのローライナーを使用すると接写ができるようになります。ローライナーはローライナー bay1、bay2、bay3の3種類あり、それぞれに撮影できる大きさが異なります。1が、100cm~45cm、2が 50cm~31cm、3が 32cm~24cmと3が一番近づいて撮影することができます。
ただ接写の場合、ピント合わせがすごく難しいです。また、二眼レフ特有のズレがあり、ファインダーから見える像と写る像の”位置の誤差” が接写であればあるほど顕著に出ます。慣れるまでにはある程度練習が必要かもしれません。
なお、レンズによって口径が異なり、装着できるローライナーも異なりますので、自分のローライフレックスに装着できるローライナーを調べた上で購入するのがオススメです。
ローライフレックスの描写
ローライフレックスは、とにかく光が綺麗に写り、柔らかい描写になります。デジタルとは、やっぱり違います。柔らかい上にシャープで繊細。また6×6の真四角な写真になるのも可愛いですね。
フィルムなので撮り終わったら現像しなければなりませんが、最近は現像してくれるお店も多く、プリントはもちろんデータにもしてくれるのでそんなに手間はかかりません。ただし、フィルム代や現像代などデジタルに比べてお金がかかるのも事実。むやみに撮影するというよりは、1枚ずつ大切に撮影するようなカメラです。
ローライフレックスの作例
いかがでしょうか。ぜひご興味ある方は中古カメラ屋さんなどで実際に触られてみてくださいね。きっと欲しくなってしまうはず…。