定番の標準レンズも「縦構図」でオリジナリティを
みなさんこんにちは。カメラを始めて、多くの方がレンズキットの次に購入を考えるレンズは、標準レンズと呼ばれる50mm(APS-Cの方は35mm)のレンズではないでしょうか。とても使いやすい画角と、レンズキットの時には味わえなかった単焦点のならではのボケや明るさに感動しさらに写真を撮るのが楽しくなるはずです。その使いやすさの反面、ありきたりな写真ばかりになってしまいがちです。今回は、そんな標準レンズで今までの写真と差をつける「縦構図」についてお話します。
ハマってしまう凝縮された切り取り
カメラの形状上、まずは横写真を撮るのが一般的だと思います。カメラはそのまま構えるもの、と思っていて、私もカメラを始めたばかりの頃の写真は横写真ばかりでした。縦写真の魅力に気づいてからは、その独特な雰囲気に魅了され、気づくとほとんど縦写真ばかりになってしまうほどです。
私たちが普段見ている世界は横に広く、あまり縦が広く見えていないと思います。そのため縦での切り取りは横に比べると少し凝縮感と違和感があるんです。その違和感こそが、写真の“作品感”を一気に高めてくれるのではと感じています。またSNSにアップした時には、スマホいっぱいに表示されるため、横に比べて迫力が感じられます。
縦構図を取り入れよう
縦構図は奥行きと高さの表現がしやすいとされています。縦の方が前景を写しこむことができるので視線誘導しやすいためです。また、横幅が狭くなる分、被写体をより引き立たせることができます。余計なものを写し込まず、日常を非日常のように切り取ることができるため、スナップ写真などに取り入れるととても面白いです。
ポートレートを撮る際は、ぜひグッと寄った写真も撮ってみましょう。寄りのポートレートは縦の方が横よりも切り取りやすく、臨場感も表現できます。
広がりのある建物も、あえて縦構図でも撮ってみてください。すぐそこに迫っているような迫力のある切り取りができます。
いかがでしたでしょうか。縦と横どちらが良いということはもちろんありませんが、引き出しが増えるとさらに写真が楽しくなりますよ! ぜひ縦写真もたくさん撮ってみてください。
編集部/りな(Instagram)