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オトナ写真部「カメル」

STORY
2020.05.25

コンパクトフィルムカメラ、『FUJIFILM KLASSE』レビュー

最近愛用しているFUJIFILMのKLASSE(クラッセ)。コンパクトフィルムカメラなのですが、とても使い勝手が良く、また描写も満足度が高いオススメしたいカメラです。色々なフィルムカメラを買ってきましたが、このKLASSEだけは毎日持ち歩くほど気に入っています。今回はそんなKLASSEの魅力やレビュー、作例をご紹介します。

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初代KLASSE・Klasse W・Klasse Sの違い

KLASSEが発売されたのは2001年。初代KLASSEのあとKLASSE Wが販売され、さらに2007年にはKLASSE Sが発売されました。
Wはワイドの意味で28mmのレンズが搭載されていて、初代KLASSEとKLASSE Sには38mmレンズが搭載されてます。KLASSE Sは初代の改良版として製造販売されたようです。初代KLASSEとKLASSE Sはそれほど大きな違いはないのですが、Sは近距離すぎる時に警告が出たり、ファインダー内に合焦マークが表示されたりする初代にはない機能が搭載されているようです。絞りは初代がF2.6、SがF2.8。シャッタースピードや基本的な機能はほとんど同じです。見た目は初代、W、Sでそれぞれかなり異なります。KLASSEWはシルバーと黒のボディ、KLASSE Sは黒いボディ、初代は白とゴールドとシルバーが混ざったような色味をしています。

私が使っているのは初代KLASSE。初代KLASSEはCONTAX T2と少し色味が似ていて個人的に好きなのと、初代が一番安く入手できるため購入を決めました。(私はメルカリでレザーカバーとストラップセットで5万8000円で購入しました)

KLASSEは初心者向けのフィルムカメラ

KLASSEのいいところは、操作性の良さ! 基本は上についているダイヤルで絞り値(F値)を決めます。電源と連動していて、OFFにすると電源が切れます。
上についている丸いボタンは、左側がタイマー、バルブ設定。中央がAEB(Auto Exposure Bracketing / オートエクスポージャーブラケティング) 撮影といって明るさの異なる写真を複数枚撮影する機能を設定できます。右側はフラッシュ制御や、赤目補正機能などです。よく使うのは右側のフラッシュ制御でそれ以外は普段はあまり使いません。

前面についているダイヤルではフォーカスを調整できます。AFはオートフォーカスでカメラが自動で被写体にピントを合わせてくれるモードです。マニュアルフォーカスが必要なシーンがあまりないので、基本的にAFにしておき、シャッター半押しでピント合わせしています。
シャッタースピード優先モードはありません。なので、基本的に操作する項目は F値のみです。
フィルムは自動巻き上げで、電源を入れた状態で35mmフィルムを入れると勝手に装着されます。撮影が終わったら自動で巻き上げられます。
なので、基本はフィルムを入れてF値を決めて、ピントを合わせてシャッターを切るだけの超簡単操作! フィルムカメラを使ったことがない方でも簡単に失敗なく撮影ができるので初心者の方にもオススメしたいカメラです。
ちなみに私は結構ズボラな性格なので、ほとんど絞りはF2.6で固定して撮影しています…!!

初代KLASSEの描写

操作がとても簡単なKLASSEですが、描写はとてもシャープです。画角は視覚よりもやや広角気味ですが、歪みはそこまで気になりません。

シャープだけどフィルムならではの優しい感じもあり、KLASSEで撮影する写真は本当に気に入っています。

F2.6固定ですが、風景も問題なく撮影できますよ。

近距離撮影も可能です。最短撮影距離は40cm。この写真はちょっと近づきすぎたかなと思いましたが、ちゃんと写ってました。近距離の場合2.6にすると背景は少しボケます。そこまで大きくはボケませんが、ある程度はボケる…という感じですね。大きなボケを作りたい時はこのカメラは適していないかも。

逆光の時は明るさがオーバーしてしまうのか少し白っぽくなりました。逆光で光が明るすぎる時はF2.6を8とかにするとちゃんと写るのかも…?

この写真は被写体の明暗差が激しくどんな感じになるんだろうなーと撮影してみたのですが、案外綺麗に写っていました。こういった写真もちゃんと写ってくれるのは優秀です!

たまにピントがちゃんと被写体に合わない時もありますが、これはこれでフィルムの味として楽しめる範囲。

こういった近距離でのピント合わせはよく失敗します。原因は最短撮影距離よりも被写体が近かったり、奥にピントがあったままシャッターを切ってしまったりするせいです。テーブルフォトや近距離撮影にはあまり向いていないかも。

とはいえ、ピント合わせも今主流のデジタル一眼カメラと変わらない操作性なので、思いついた時にサッと撮影できる手軽さはやはり最高です。旅行や日常の撮影には本当に便利!フィルムカメラは他にもCanon EOS 1VやCONTAX Ariaなど色々なカメラを持っているのですが、重たさがしんどかったりマニュアルフォーカスがきつかったり…携帯性や操作性の良さでKLASSEが一番使用率が高いです。

初代KLASSEの作例

ちなみに普段はKodak portra400を入れて撮影しています。現像は山本写真機店を利用しています。使用するフィルムや現像するお店によって仕上がりは異なりますので、初めてフィルムで撮影される方は特に、現像するお店選びで失敗しないように事前にリサーチしておくことをお勧めします。

最後に…KLASSEは本当に使いやすくいいカメラです! 中古で安く売られていたら、買って損はないと思います。このレビューが少しでもカメラ選びの参考になれば嬉しいです。

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