温泉地に、クラシカルな建築物? 雲仙市のカメラ旅が今面白い
「九州でまだ行ったことがないところ、特に自然が多いエリアや温泉街に行きたい!」そんな理由で訪れた旅先が、長崎県雲仙(うんぜん)市。雲仙市は長崎県の西側の島原半島というところにある市で、温泉が豊富にある街です。今回はレンタカーを借りて、1泊2日の旅をしてきました!
もちろん、愛用カメラと一緒に旅をしました。クラシカルな建築物に、温泉街のレトロで趣ある写真や、雄大な大自然など、普段は撮影できない写真が撮れて大満足の旅でした。この旅で実際に巡ったルートや撮影したベストショットなどをご紹介します!
目次
まずは秘境駅へ
諫早(いさはや)駅からレンタカーで約1時間程度、まず訪れたのが『海の見える秘境駅・古部(こべ)駅』。電車の場合は、JR諫早駅から島原鉄道で約36分で来ることができます。この古部駅に来た目的は、海を背景にした『秘境駅』を撮影したかったから! 『絶景が撮れる駅』として今大人気なんですよ。
ホームを降りて振り返ると、目の前には壮大な海! こんなロケーションの駅は全国でも珍しいのではないでしょうか。ただ…今回は時間の関係で引き潮の風景。満潮の時間を狙うと駅のすぐそこまで海水で満ちるんだそうです! 次回は事前に満潮の時間を調べてから訪れてみようと思います。
【古部駅】
長崎県雲仙市瑞穂町古部乙
https://www.shimatetsu.co.jp/area/detail/?id=13
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雲仙市に万里の長城!?
古部駅からレンタカーで15分。ここは、標高400mに広がる吾妻岳牧野(あづまだけぼくや)にある観光スポット『牧場の里あづま』です!
ここには万里の長城を模して作られた遊歩道があり、その全長はなんと480m! この遊歩道はフォトスポットにもなっていて、有明海や橘湾、のびのびと暮らす牧場の牛たちなど、歩くたびに様々な風景の撮影が楽しめます。
広大な草原を歩く牛たちを、海を背景に撮影。お気に入りの1枚です!
【牧場の里あづま】
長崎県雲仙市吾妻町川床名
TEL 0957-38-3111(財産管理課)
https://www.nagasaki-yokanavi.net/shop/shop.shtml?s=2629
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長崎のご当地グルメを撮影!
長崎県の名物と言えば「ちゃんぽん」ですよね! ご当地グルメは必ず押さえておきたいところ。そこで今回訪れたのは、『たら福亭』。このお店では、あっさり系の美味しいちゃんぽんを頂くことができます。
ちなみに雲仙市では小浜町で発展した「小浜ちゃんぽん」も有名。豚骨と鶏ガラをあわせた、あっさり系のスープで極太麺のちゃんぽんです!
ちゃんぽんとパシャリ。背景の自然光がいい感じ♡(カメラ女子にとっては大事な要素のひとつ!)ご当地グルメを食べると、旅行に来たという実感が湧いて来ますね。
【たら福亭】
長崎県雲仙市小浜町雲仙325
TEL 0957-73-3566
営業 月曜日~日曜日 10:00~23:00
http://www.unzen.org/shop/rest6.html
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雲仙のフォトスポットを電動自転車で巡る
たら福亭から車で2分、ちゃんぽんをお腹いっぱい食べた罪悪感を打ち消すために…続いては温泉街をサイクリング! 雲仙市には”旅チャリ” のサービスがあり、雲仙温泉街周辺の観光地を自転車で周ることができます(カロリーも消費!)。もちろん利用したのはレンタサイクル! お借りした自転車は〈e-bike〉という電動アシスト付きなんです。高低差のある道のりも、充電式のe-bikeならスイスイ走って楽しめます! 無理なくいろんなスポットを周れるのが嬉しいポイント。
自転車を借りることができるスポットは、雲仙市に2ヶ所あります。私たちは、今日宿泊する予定の『福田屋』でお借りすることに。通常は1時間1500円なのですが、宿泊者は1時間1000円とお得に借りることができました!
【旅チャリ(雲仙福田屋)】
長崎県雲仙市小浜町雲仙380-2
TEL 0957-73-2151
営業 月曜日~日曜日
http://shimashima.adthink.net/feature/deepspot/20200228cycling/Posts.html
サイクリングでまず訪れたのは、白雲(しらくも)の池。福田屋から、自転車に乗って5分で到着しました。この日は、山の上の方に白い靄が出ていて静けさを感じる幻想的な写真が撮影できました。水面のリフレクション(反射)も素晴らしい! リフレクションを見たらすぐに撮影してしまうのは、カメラ女子あるあるかも? ちなみに白雲の池にはキャンプ場も併設されています。
池にいた猫ちゃんをパシャリ。真正面から撮影できた奇跡の一枚です! こちらをずっと見つめてくる姿が可愛い!
【白雲の池】
長崎県雲仙市小浜町雲仙
TEL 0957-73-3434
https://www.shimakanren.com/about/spot/detail.php?id=1361
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さらに自転車を走らせること5分、雲仙の観光名所『雲仙地獄』に到着しました。大量の水蒸気が吹き出し、硫黄のにおいが漂う様子はまさに地獄という雰囲気!「地獄」というと怖い場所に思うかもしれませんが、もちろん怖くありません。この湯気が出ている場所のことを「地獄」と呼ぶんだそうです。
温泉たまごもいただきました。雲仙地獄茶屋というお店で販売されています。地獄を背景に温泉たまごと撮影。これぞ旅写真ですね!
サイクリングを楽しんだあとは、ふたたびレンタカーで移動開始です。
【雲仙地獄】
長崎県雲仙市小浜町雲仙
TEL 0957-73-3434(雲仙温泉観光協会)
http://www.unzen.org/tourism/spot1.html
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旅チャリの疲れを癒す絶景スポット
サイクリングで疲れた足を癒すために、無料の足湯施設『ほっとふっと105』へ。福田屋から車で15分ほどで到着しました。
ここは長さが105mある日本一長〜い足湯! 105mは、小浜温泉の源泉温度が105度あることにちなんでいるそうですよ。ちなみに源泉温度の高さは日本一だそうです。サンセットが美しいスポットでもあるので、夕暮れ時にもう一度来てみたいと思います。
【ほっとふっと105】
長崎県雲仙市小浜町北本町905−71
TEL 0957-74-2672
https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/50084
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彩りが可愛い、地元グルメ!
本日の夕食もまた、ご当地グルメ! ほっとふっと105から歩いてすぐ近くにある『蒸し釜や』へ訪れました。
ここは日本一熱い温泉の蒸気で地元の海の幸山の幸を蒸して食べることができる温泉地ならではのお店。
見てください、この写真からも伝わるエビの大きさ…!エビはプリプリに、野菜やお肉はとっても甘〜く蒸し上げられていました。優しい色に蒸された料理はなんだか可愛いですね。手を添えて撮影したら可愛い写真になりました!
お店の前では蒸気が立ち込める様子も。近づいてみると、大きな蒸し釜が並んでいました。この温泉の蒸気で” 蒸し料理” が作られていたんですね。雲仙ならではの写真が撮れて大満足!
【海鮮市場 蒸し釜や】
長崎県雲仙市小浜町マリーナ19−2
TEL 0957-75-0077
https://musigamaya.com/
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雲仙で今年最後の秋を満喫
九州の紅葉名所としても知られている雲仙市。せっかくなので私たちも紅葉が撮影したいと思い、夕食をいただいた『蒸し釜や』から車で10分で行くことのできる『三十路苑』に訪れました。赤や黄色と色づいた木々がライトアップされている姿は、まさにフォトジェニック!
8000坪の敷地に1000本を超えるもみじが植えられているそうです。視界がとても広々として歩くのが気持ちいい! 庭園内をゆっくりお散歩しました。
開園期間は11月下旬から12月初旬。期間中はライトアップも行ってます。私たちは12月上旬に訪れたのでまだ間に合いましたが、このレポートを書いている今はすでにライトアップ期間は終わってしまいましたね。また違う顔が見れるお昼の時間でも十分楽しめそう! この旅でも2日目のお昼にまた訪れる予定です!
【三十路苑】
長崎県雲仙市小浜町南木指1870−4
TEL 090-3607-3852
https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/51513
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和風モダンな、おしゃれお宿へ
「宿泊先はもちろん、おしゃれなところに泊まりたい!」
そんなニーズにぴったりなおしゃれ宿『雲仙福田屋』。お昼にレンタサイクル『旅チャリ』を借りたお宿です。三十路苑から車で10分程度で到着しました。落ち着いた雰囲気の中、家具や壁紙などのインテリアがおしゃれにまとめられています。
このお宿、おしゃれなだけではありません! 女子に嬉しい細かな気遣いがありました! お部屋に入って冷蔵庫を開けると、ウェルカムデザートの「白いコーヒープリン」が…♡ このような気遣いは女子にとって嬉しいですよね。アメニティーも充実していて、シャンプーなども女子には嬉しいブランドものが用意されていました。
ロビーには暖炉があり、マシュマロを焼いて食べることも! なんとこちら、無料のサービスでおかわり自由です!(笑) 自宅では絶対に暖炉でマシュマロはできないので…貴重な体験ですね。冬らしい1枚が撮影できました。
【雲仙福田屋】
長崎県雲仙市小浜町雲仙380−2
TEL 0957-73-2151
https://www.fukudaya.co.jp/
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2日目は、ノルディックウォークからスタート!
2日目がスタート。 朝早くから開催されている専用のポールを使用して歩く『ノルディックウォーク体験』に参加しました! 雲仙温泉観光協会が開催しているサービスで、お一人1000円で参加できます。
ノルディックウォークでは、雲仙地獄やお寺などの色々なスポットを地元の方と巡れます。目的は写真撮影、よりは地域の人との交流! 地元の方だから知っている地域のお話や情報を聞きながら歩くのがこのツアーの醍醐味です。
例えば「急に自宅の庭が地獄になっていた!」とか、「地獄でマウスが壊れちゃう…(涙)」とか、この地域に暮らす人ならではのジョークやあるあるをたっぷりと聞けました。ちなみに湯けむり溢れる雲仙の地獄は、年々移動しているんだそう…!
そんなお話を聞きながら1時間程度散策を楽しみました。お話が楽しくて、時間が過ぎるのがあっという間。シャッターを切るのを忘れてしまうほどお話を夢中で聞いていました!
*ノルディックウォーク体験は週末限定(金・土・日)です
TEL 0957-73-3434
参考リンク
ノスタルジーなホテルを撮影
ノルディックウォークを楽しんだ後は、『雲仙観光ホテル』へ! このホテルはインスタグラムで見つけたのですが、アンティーク&ノスタルジックな空間が可愛くて撮影したいと思い、訪れました。カメラ女子にうってつけの撮影スポットです!
こちらは館内の読書スペース。シックで雰囲気のある空間は、写真映え抜群です!
家具や小物全てがクラシカルで、本当にどこを見ても「ああ可愛い…」という言葉しか出ないほど素敵な空間でした。今回はロビーのみ見学させてもらいましたが、次回は宿泊もしてみたいと思います!
【雲仙観光ホテル】
長崎県雲仙市小浜町雲仙320
TEL 0957-73-3263
https://www.unzenkankohotel.com/
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素敵なモーニングタイムを
続いてはモーニングタイムです! 美味しいパンとコーヒーを頂きたい、そしてできれば写真映えする場所がいい…そう思って訪れたのが、ここ『かせやカフェ』。雲仙観光ホテルから歩いて10分ほどの場所にあります。
喫茶店が併設されているので、選んだパンをコーヒーと一緒に店内で食べることができます。ちくわパンや練乳クリームパン、食事パンからデザートパンまで様々な種類があります! 自然光が柔らかく入るので、写真映えも抜群です!
カウンターも温もり感があって素敵です。
【かせやカフェ】
長崎県雲仙市小浜町雲仙315
TEL 0957-73-3321
営業 水曜日以外 9:00~16:00(商品売り切れの場合は早期閉店あり)
http://www.unzen.org/shop/rest11.html
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格式あるガラス美術館
お次は、歩いて10分のところにある『雲仙ビードロ美術館』へ。
ビードロというのは、ポルトガル語でガラスを意味する言葉。この雲仙ビードロ美術館では様々なガラスの作品が展示されています。ガラス体験工房ではストラップとブローチを作れるフュージング体験も楽しめます。たくさんあるかわいいガラスの中から自分好みのガラスを見つけるのは、宝探しみたいで楽しい! 体験料は1500円でした(別途送料300円、イヤリングなど一部別料金がかかるものもあります)。
空間もすごくクラシックで可愛くて、非日常の世界が撮影できました。
【雲仙ビードロ美術館】
長崎県雲仙市小浜町雲仙320
TEL 0957-73-3133
https://unzenvidro.weebly.com/12460125211247324037203162030739443.html
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三十路苑はお昼もフォトジェニック!
ふたたび三十路苑へ到着。例年は三十路苑全体が赤や黄色に染まるのですが、今年はあまり色づいていないよう…残念。でも、緑豊かな風景も写真映え抜群です。
さらに、ため池の水面に反射された紅葉がとても綺麗だったり、夜には見つけられなかった紅葉のトンネルがあったりと新たな発見もありました! また、混雑しないので自然とソーシャルディスタンスが保たれるのも、今は嬉しいポイントです。安心して楽しむことができました。
ポートレート(人物)写真を撮って遊びながら、久しぶりの自然を満喫しました。
【三十路苑】
長崎県雲仙市小浜町南木指1870−4
TEL 090-3607-3852
https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/51513
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牧場カフェで白く映えるチーズピザ
車で20分ほど走り、山の中に入っていくと小さなカフェが見えてきました!
ここは週末限定でオープンしている『パインテールファーム』というカフェ。
こちらのオススメは、自家製チーズを利用したピザ!今回注文したプレミアムピザが↑上の写真です。サラダのように見えますが、お皿とサラダの間にビザ生地が挟まっているんですよ。パリパリのピザ生地の上に季節の野菜がたっぷりとのったピザで、写真映えはもちろん最高ですし、お味はもう感動的に美味しくて…震えました!
他にもピザの種類がたくさん。どれもチーズがたっぷり使われていて美味しいです。
普段は酪農を営んで、無添加ナチュラルチーズやヨーグルトを作っている『パインテールファーム』。併設された牧場では、うさぎやヤギ、牛などたくさんの動物がお出迎えしてくれました! ランチついでに動物の写真も撮影できるなんて、まさに一石二鳥です。
【パインテールファーム】
長崎県雲仙市小浜町木場1970
TEL 0957-74-5647
https://pinetailfarm.com/
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青空が似合うカラフルなジェラートたち!
ランチを楽しんだ後は、やっぱり美味しいデザートも食べたい!
そこで車を走らせること約15分。本格的なジェラートを楽しむことができる『ORANGE GELATO』へ訪れました。カップに英語が書かれているのがおしゃれですね。青い空にラズベリーシャーベット、爽やかな1枚が撮れました!
こちらのジェラート、長崎県内や島原半島内でとれた新鮮な食材から作られているそう。お味もすご〜く美味しいです!
【ORANGE GELATO】
長崎県雲仙市小浜町マリーナ20−3
TEL 0957-75-0883
営業 月曜日~日曜日 10:00~19:00
https://orangebay.jp/gelato/
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長崎県雲仙市の旅は、わかりやすい写真映えというスポットよりも、「あまり知られていないんだけど可愛い」というフォトスポットや、「癒されながら写真が撮れる」というスポットが豊富にありました。人と被りたくない方や、人混みを避けてゆっくりと自然を満喫する旅がしたい方、作られすぎていない自然のままの姿が撮影したい、という方は絶対にハマる旅先です。1泊でも十分楽しめますが、2泊以上などゆっくりとした日程で楽しめばすご〜くリフレッシュになると思います。ぜひこの記事を参考に雲仙旅を楽しんでみてください。