【栃木】体験づくし!1泊2日で行く、日光例幣使街道 カメラ旅レポ
東京から1泊2日で行ける旅先の中でも、今カメラガールズが注目しているイチオシの旅先が日光例幣使(れいへいし)街道。徳川家康由来の歴史ある街道なのですが、東京からアクセスが良く、体験系のコンテンツが豊富だったり、趣のある素敵な撮影スポットが点在している面白い街道なんです。
街道自体は日光から京都まで続いているのですが、今回はアクセスの良い栃木県の「鹿沼市・栃木市・佐野市・足利市」の4市を、カメラガールズ4名で1泊2日の旅をすることに。今回は実際の旅で撮影した写真やその様子をレポしたいと思います! ぜひぜひ、旅の参考に。
注目スポット
・彫刻屋台の文化遺産に触れる!
・レトロな栃木市街歩き
・人生発の和菓子作り体験
・1000年の歴史天明鋳物を手作り!
・甲冑を着て街を散策?!
目次
8:00 個室車両で優雅に出発。
まずは東京・浅草駅に集合です。浅草から特急スペーシアの「きぬ」に乗って向かいます。
浅草駅から目的地の新鹿沼駅までは、おおよそ1時間半ほど。電車賃は特急で1,230円でした。新幹線や飛行機と比べると格段に安いのがありがたい。
この特急スペーシアを選んだのは…この個室車両があるから。平日は3,000円、土日は3,700円で利用できます。4人で割るとお買い得! ゆったりした座席や空間が心地よく、周りに気を遣わず会話が楽しめました。
9:23 新鹿沼駅に到着。
乗り換えなしの1本で、あっという間に新鹿沼駅に到着。記念に1枚、駅前でパシャリ。
9:45 まずは文化を堪能しよう!鹿沼の彫刻屋台
最初の目的地は鹿沼市の「屋台のまち中央公園」。駅から北側に20分程度歩いたところにあります。この展示室に通年展示されている鹿沼の彫刻屋台が、最初のお目当て。
中には、豪華な彫刻屋台がいっぱい!
彫刻屋台とは、豪華な彫刻が施されたお祭りで使用される屋台のこと。日光東照宮をつくった一流の職人たちが住んでいたのがここ鹿沼市で、だからこそこのような職人技が光る屋台が生まれたんだそうです。実際に見てみるとその精巧さに驚きます。子供の頃に来ていたら、「ふ〜ん…。」という感じだったかもしれませんが、大人になった今はこういった文化遺産が見ていて楽しい。
展示されている屋台は、秋に今宮神社の例大祭、通称「鹿沼秋まつり」で街を巡行しているそうですよ。
こちらは、「籠彫り」という技法で木を籠状に彫りぬき、籠の中の木の玉を自在に動くように残すという高度な技術が用いられた彫刻。触れると願いが叶うと言われていて、パワースポットになっているのだとか。
【彫刻屋台展示館】
鹿沼市銀座1丁目1870-1
http://www.kanuma-kanko.jp/
10:30生ちょこんにゃく!?
展示館を出たら、目の前にある観光物産館にも立ち寄りました。お堅い名前とは裏腹に、可愛い組子など館内にはインスタ映えなポイントがいっぱい。
館内に併設されているおこんにゃく茶屋でちょっと休憩。ここで、鹿沼産こんにゃく芋を100%使用したスイーツをいただきます。
こんにゃくとチョコという意外な組み合わせですが、一口食べてみると病みつきになります。美味しい!早くも、お土産購入。(笑)
【おこんにゃく茶屋】
鹿沼市銀座1丁目1870-1
https://okonnyakutyaya.jp/
10:55 鹿沼組子づくり体験
続いてやってきたのは、木のふるさと伝統工芸館。ここでは「鹿沼組子づくり」を体験します!
組子は、障子や欄間、襖など建具の一部に組み込まれる細工のことで、幾何学模様が特徴的。障子の格子(こうし)の部分を、職人たちが技術を競い合って細く、複雑にしていったのだそう。設計図を見ながら書かれたパーツを組んでいくのですが、これがなかなか難しい。
教えてもらいながら、徐々にコツを掴んできました。
作り始めておよそ15分…。きれいに完成しました。嬉しい!
館内には沢山の資料や、間近で見られる彫刻屋台もあります。
携帯ストラップの元祖、”根付”も売られています。桃の柄が可愛くて、思わずお土産に購入しました。
【木のふるさと伝統工芸館】
栃木県鹿沼市麻苧町1556-1
https://www.city.kanuma.tochigi.jp/0283/info-0000002063-0.html
12:10 ランチは鹿沼名物にらそばで決まり!
鹿沼市はニラの名産地としても有名で、生産量・品質ともに全国トップクラスとのこと。地元のそば屋では必ずと言っていいほどメニューにのっているにらそばをランチにいただきます。
ニラのシャキシャキとした食感がたまらない! ご当地グルメを堪能しました。
【まちの駅 新・鹿沼宿】
栃木県鹿沼市仲町1604-1
http://kanumajuku.com/index.html
14:00 ここから栃木市!着物の着付け体験
まだまだ鹿沼を堪能したいところですが…、今回は1泊2日で4市を巡ると決めた旅。ランチの後は鹿沼市から栃木市に移動です。新鹿沼駅から電車で栃木駅まで27分で到着です。
最初に訪れたのは、横山郷土館。事前に着付け体験を予約していたので、念願の着物で写真撮影ができました!
建物内で着物を着せてもらいました。着物を着た女子は写真映え間違いなし。
お庭もレトロでおしゃれなので、ここで記念撮影するのがオススメです。
【横山郷土館】
栃木県栃木市入舟町2-16
https://www.tochigi-kankou.or.jp
※着付け体験は事前予約・有料です。詳細など事前に施設への確認をお願いします。
15:10 人生初の、和菓子作り体験!
着物姿のまま10分ほど歩いて、やってきたのは山本総本店。100年以上の伝統と技と味を守り続けている和菓子店です。
今回はその老舗の職人さんから和菓子作りを教わります。
難しそうな和菓子作りですが、一人一人丁寧に教えてくれるので、初心者さんでも、不器用さんでも安心です。
めちゃくちゃ楽しい…!
完成!最後にはこんなに可愛い和菓子が出来ました。お店に並べられるくらい上手、と太鼓判も押していただき(笑)大満足。
【山本総本店】
栃木県栃木市倭町7-13
http://www.yamamotokashi.jp/
16:00 蔵の街遊覧船で優雅な夕暮れ
和菓子を片手にお店を出てまた5分ほど歩くと、江戸との舟の交易で繁栄した蔵造りの美しい町並みを、船上から味わえる遊覧船を発見しました。早速乗ってみます。
個性豊かな船頭さんの軽快なトークを聞きながら、カモに餌をあげることができます。船の後ろを追いかけてくるカモが愛らしい。そして絵になる…。
この日の夜、実は再度ここに撮影に来たのですが、その時撮れた風景がこちら。なかなか素敵な写真が撮れました。時間があれば夜の散策もオススメです!
17:30 栃木市の街を散策
レトロな雰囲気の蔵の街を散策しながら徒歩で今日の宿に向かいます。
※着物の返却時間を今回は長くして頂きましたが、実際の時間は異なる場合があります。
みんなで交互にポートレート撮影をしたり、撮った写真を見せ合いっこしたり。これぞカメラ女子旅の醍醐味のひとつ。古い町並みが印象的で、どこを撮っても絵になります。
こちらはご当地の消火栓の蓋です。カラフルで可愛い。
実は栃木市はおしゃれなカフェがとっても多い街!次回はゆっくりカフェ巡りの旅に来ようねと約束して、この日はお宿へ…。
18:00 かな半旅館に到着
この日の宿に到着。宿泊するのは江戸後期創業のかな半旅館です。外観から…素敵!
旅館の中はレトロな雰囲気が素敵。浴場の入り口も風情があります。
かな半ではランチや宿泊の夕食に江戸料理を味わうことが出来ます。
料理はどれも繊細で複雑味のある上品な味。素材にサメを使っているメニューも。これがまた美味しいです。料理も美味しいし居心地も抜群の、癒しのお宿でした。
【かな半旅館】
栃木市万町5の2
http://www.kanahan-ryokan.jp/
9:10 佐野市へ移動!天明鋳物の制作体験
2日目は早起きして、朝から元気に女子旅開始です!栃木駅から佐野市駅までは電車で約15分くらい。
佐野駅からは、1000年の歴史がある天明鋳物(てんみょういもの)の制作体験ができるということで佐野市の栗崎鋳工所にやってきました。
天明鋳物とは佐野の鋳物師によって作られた作品のこと。歴史深い鋳物なだけあって、高級感がありますね。
下書きから削りの作業まで約1時間。
彫りが浅いとうまく模様が出ないため、彫刻刀でしっかりじっくりと削っていきます。イメージ通りに削り終わったところをパシャリ。
ここからは工場の中に移動して作業します。型を固めたり、粉を振ったり、工程は多いですが、しっかりサポートしてもらえるので安心です。
職人さんが型から鋳物を取り出す作業。湯気がかっこいい。取り出された鋳物は最後に不要なところを職人さんたちに削っていただいて完成です。
完成した鋳物をもってパシャリ。
ここでもう一つ人気だったのが鋳物でできたベーゴマ。ビーズがあしらわれたカラフルなものから、女子ウケ抜群の花の形や、ご当地キャラクターさのまるまで、たくさんの種類が置いてあります。
鋳物の制作体験中にもベーゴマを求めてお客さんが次々に訪ねてきていました。ベーゴマは上手く回せないけれど、可愛いからと買っていく女子も続出!
【栗崎鋳工所】
栃木県佐野市亀井町2618
http://www.sctv.jp/~kurisaki-imono/
12:00 佐野ラーメンの手作り体験!
名水100選も有する佐野の綺麗な水から作られた佐野ラーメン。佐野市にはそんな佐野ラーメンのお店がなんと200店舗以上もあるんです!
今回お邪魔した佐野やつやは、その中でも生地を青竹で踏む、本物の佐野ラーメンを味わえるお店。
てこの原理を利用しながら、青竹にまたがり、自分の体重をのせて生地を伸ばします。リズミカルに片足でジャンプしながら左右に動いて、生地を伸ばす位置を少しずつずらしていきます。
カメラガールズも早速挑戦。見ていると簡単そうだったのに、実際にやってみると想像以上に力が必要で難しい。
踏んでは伸ばし、踏んでは伸ばし…作業を繰り返してようやく生地の完成です。
包丁を入れて麺を切り分けていく瞬間。みんなで見守ります。
佐野ラーメンが完成しました!同じく名物のイモフライと併せてランチタイム。とっても美味しくて、頑張った甲斐がありました。
【佐野やつや】
栃木県佐野市堀米町465-1
http://www.s-yatsuya.com/info.html
14:00 着物と甲冑着付け体験
佐野市を後にして最後に向かった足利市。
佐野市駅から足利市駅までは電車で30分ほどでした。足利市のはじまりは、足利まちなか遊学館から。
なんとこちらでは、珍しい甲冑の着付けを体験することが出来るんです!
着物もここでしか着ることのできない足利銘仙がたくさん用意されています。銘仙は、平織りの絹織物で大正から昭和にかけて「斬新なデザイン」が人気となり、女性の普段着やお洒落着として日本全国に普及したんだそうです。
着物と帯がセットになっているのでイメージしやすくて選びやすい!着替え終わったら足利の町を散策開始です!
甲冑を着て街を歩けるなんて、かなり珍しい!女子が着るとなんとも可愛いです(笑)
【足利まちなか遊学館】
足利市通一丁目2673番地1
http://www.city.ashikaga.tochigi.jp/site/ashikaga-kankou/yugakukan.html
15:30 足利市を街歩き
最初に向かったのは鑁阿寺(ばんなじ)。
ここでのお目当ては名物の足利シュウマイです。一般的な具材の肉や海老は入っておらず、中にはなんと玉ねぎが!醤油ではなくソースでいただくのですが、この組み合わせが相性抜群で、あと引く美味しさです。
お参りもして御朱印もいただきました。
街歩きの途中で有名な香雲堂本店の『古印最中』を発見。パッケージは足利出身の相田みつをがデザインしています。
貴重な印判を復刻したデザインの最中の皮。中にはあんこがたっぷり。印判のデザインは、日本で最古の大学「足利学校」の校長印や、「鑁阿寺」の印など数種類あります。
こちらはお土産として持ち帰って撮影しました。北条氏の虎印「禄寿応穩」印がデザインされていました!
最中を食べ歩きながら見つけた室町幕府初代将軍足利尊氏の銅像。記念に1枚パシャリ。
【鑁阿寺(ばんなじ)】
足利市家富町2220
http://www.ashikaga-bannaji.org/
これで2日間の栃木の旅はおしまいです。
1泊2日の旅でしたが、かなり内容が濃い旅になりました。特に体験コンテンツがいっぱいあるのが面白い! また、歴史ある街だからこその写真がたくさん撮れたのも魅力の1つだと思いました。
日光以外にも沢山の魅力にあふれた栃木県。みなさんもぜひこのレポを参考に旅してみてくださいね!