加賀越前、日本海と美しい光に出会う旅

石川県と福井県の県境に広がる加賀越前エリア。

山と海との距離が近いこのエリアでは、海の絶景と山の絶景、趣の異なる美しい景色を見ることができるんです！そんな神秘的で美しい自然や風景がたくさんあるこのあたりは、写真を撮るにもとっても楽しいエリアです。

私たちカメラガールズが加賀越前旅で見つけてきた、みなさんにオススメしたいスポットを、テーマ毎に4回にわけてご紹介いたします！

福井県の最北端に位置するあわら市には「関西の奥座敷」と呼ばれる日本屈指の温泉地、「あわら温泉」があります。ここには74もの源泉があり、旅館ごとに泉質や効能が違うそうですよ。

また坂井市には県内の有名観光スポットがたくさんあり金沢からも近く、撮影旅の拠点としてぴったり！絶景を巡り、美味しいものを食べ、疲れた身体を温泉で癒し…と、心も体もリフレッシュできるあわら・坂井旅の中から厳選したスポットをご紹介します！

味変が楽しい！地元で大人気、谷口屋の大判油あげ

竹田川に流れ込む小川のほとりにある『⽵⽥の油揚げ⾕⼝屋』。ここは坂井市民が愛する、大判の油あげの揚げたてがいただけるお食事処です。

約10㎝ほどの大きな豆腐をじっくり50分ほどかけて揚げ、ひとまわり大きくなって出来あがる油あげは、皮はカリッと香ばしく、中はふんわり濃厚な大豆の香りがします。まずはそのままの大豆の味を楽しみ、次に越前塩をパラっと振りかけて、最後はたっぷりの大根おろしと秘伝のタレをかけて食べてみましょう！こんなに大きくてカリッと＆ふっくらしたおあげを見たのは初めてでした！ここでしか食べられない美味しいもの、ぜひ体験してみてくださいね。

福井県：坂井市
⽵⽥の油揚げ⾕⼝屋
GoogleMap / HP

かつての銀行で、差し込む光とポートレート撮影を楽しむ

『旧森田銀行本店』は、大正時代に建てられた福井県内最古の鉄筋コンクリート建築です。外観は茶色のタイルが貼られた西洋風の重厚なデザインで、中に入ると吹き抜けの天井には漆喰装飾が見事です。

今の銀行のような機能的でシンプルなデザインと対照的な、装飾が美しい豪華なデザイン！この地が交易地として栄えていたことが分かります。

高くまで作られた大きな窓から差し込む光がとっても綺麗で、こんなレトロで重厚な場所でポートレートなんか撮れたら楽しそうです！

福井県：坂井市
旧森田銀行本店
GoogleMap / HP

さまざまな光に出会える、フォトジェニックな東尋坊

海岸線に荒々しく削られた断崖絶壁が延々1㎞以上も続くという、世界でも3か所しかない風景が見られるのがここ『東尋坊』なんです。この絶景は約1300万年前地表にマグマが柱状に現れ、波風で長い時間をかけて少しずつ削られていった結果できたそうです。

風の穏やかな日は、遊覧船で海の上からライオン岩やろうそく岩などの岩を眺めることもできます。

私たちが訪れた時は雲が厚かったのですが、その分、雲の隙間から差し込むさまざまな強さの光の帯や海の波の表情がたくさん撮れました。「晴れ」だけが「いい天気」じゃないと実感した瞬間でした。

福井県：坂井市
東尋坊
GoogleMap / HP

レトロな織機でカラフルなリボンが作られる様子は絶景！

『松川レピヤン』は大正時代から、織ネームや織ワッペン、越前織御守の製造などをしている会社で、2015年にはチロルリボン（チロリヤンテープ）を作る最後の一軒かつ国内最大のチロルリボン工場を引き継ぎ、リボンと小物のファクトリーブランド『レピヤンリボン』を立ち上げたそうです。

そんな工場にはいろとりどりの糸からたくさんのリボンが作られていて、カラフルなその姿に圧倒されました！工場の製作風景ってなかなか見れないですし、見学できたのはとっても貴重な体験で、もっとこういう工場見学ができる場所が増えればいいのになあ！って思いました。工場は天井がとっても高く、上の方に作られた窓から差し込む光が機械とリボンに当たってとってもフォトジェニックでした。

オンラインショップには、織模様がかわいいカメラストラップが販売されていて、重いデジタルカメラでも使えるストラップがあったらポチッとしちゃいそう！

福井県：坂井市
松川レピヤン
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深い緑に覆われた、まるで古代遺跡のようなフォトスポット

各地にある石の産地、ここあわら市には『宮谷石（みやだにいし）』の産地があります。宮谷石は、火山灰が固まった凝灰岩で加工しやすく火に強く、加工しやすかったために建築資材や火鉢などに使われていたそうです。

今は廃坑となった『宮⾕⽯切場跡』、中に入るには草木が生い茂る中に洞窟のような入口をくぐります。中は一番高いところで二十メートルほどもあります。まるで古代遺跡のような内部はどこか神秘的で、自分がいまどこにいるのか…そんな感覚に包まれます。ところどころ空や木々が見渡せる場所もあり、逆光が美しい不思議なポートレートを撮ることもできました。

中は石が濡れていたり、苔が生えていたりして足場が不安定な箇所もあるので、写真を撮ることに夢中になって転ばないように気をつけてくださいね。

福井県：あわら市
宮⾕⽯切場跡
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昔から愛されている、絶品おろしそばをいただくなら

「おろしそば」なのに大根おろしが乗っていないそば、ここの名物のおろしそばは大根のおろし汁をベースにしたつゆで食べるんです。『生蕎麦新保屋あわら』はそんな三国の昔ながらのおろしそばがいただけるお店。

通常は大野産のそば粉を手打ちした二八蕎麦がいただけますが、新蕎麦の時期だけ1日10食限定で十割そば提供されるそうです。最初はそばと絡んで柔らかな口当たり、後から大根の辛味が押し寄せてくる、ピリッとした大人の味がとっても美味しかったです。

ここも窓から入ってくる光がとっても綺麗で、ツヤっと光るお蕎麦がとっても美味しそうに撮れました。

福井県：あわら市
生蕎麦新保屋あわら
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大正ロマン感じる足湯で気軽に温泉体験

福井県産の『笏谷石（しゃくだにいし）』を贅沢に使い、総ひのき造りの大正ロマンを感じるレトロな建物がとってもカワイイ足湯がここ、あわら温泉『芦湯』です。駅からもすぐ近くのこの場所は、旅の途中でも気軽に足湯で温泉体験ができてとっても便利！

屋根の上に乗っている明かり取りの窓には、梅や花菖蒲、芸妓さんを描いたステンドグラスがはめ込まれ、夜にはこのステンドグラスや足湯全体がライトアップされて、幻想的な雰囲気を味わうことができます。そしてここにはスタイルが異なる5種類の足湯があり、忙しい旅の途中でも温泉をたっぷり楽しむことができます。ちなみに日中は足湯をしながら、目の前の大きな窓から差し込む光を楽しめます。

芦湯の横には『芦原温泉屋台村湯けむり横丁』があり、夜には提灯が光りいい感じの雰囲気の写真が撮れますよ。