福井県奥越前の、街と「伝統文化」を体験する旅
日本海に面する北陸、福井県。豊かな大地、こんこんと湧き出る地下水、昼夜の気温差が大きい盆地気候の奥越前。勝山市・大野市・永平寺町からなる奥越前は、日本三名山のひとつに数えられる「白山」の南西側に位置しています。
そして福井は恐竜の化石が数多く発掘されたり、太古の昔に起きた地殻変動による巨岩があちこちに残っていたり、石を使ったまちづくりが行われていた地区があったり、「石」と切っても切り離せないエリアなんです。
そんな大地が作り出した不思議な「石文化」と、「禅」などの寺社仏閣と、肥沃な大地と豊富な水が作り出す「食」をキーワードに奥越前を巡ってきました。
今回の特集では絶景&写真映えする「伝統文化」をテーマにした旅をご紹介いたします!
スポットごとにカメラガールズメンバーが撮影した素敵な『映え写真』も掲載していますので、ぜひ撮影の参考にしてくださいね。
目次
日本の伝統食文化「精進料理」の胡麻豆腐
肉や魚を使わない精進料理では「胡麻」は修行僧の貴重なタンパク質として、色々な料理に使われてきました。そんな精進料理の代表格の胡麻豆腐を、『永平寺』の修行僧から学び作り始めたのが『團助胡麻豆腐』の始まりなんだそう。
そんな永平寺町を代表する味である、胡麻豆腐をいただける『胡麻豆腐の里 團助(だんすけ)』で、創業以来変わらぬ製法で作り続けている生胡麻豆腐と、お餅の代わりに生の胡麻豆腐が入っている『胡麻豆腐入りぜんざい』の『雲水セット』をいただきました。
胡麻豆腐は胡麻をじっくり練って葛を用いて固めたものなんですが、つるんとしていて、舌触りが絹のような滑らかさで美味!
そして、まるでなめらかな生キャラメルのような美しい見た目の『白ごま豆腐』『黒ごま豆腐』『金ごま豆腐』は、同じ胡麻豆腐でも香りや舌触りが全然違います! こちらもぜひ食べ比べて欲しい逸品です。
メンバーが撮影した写真がこちら!
胡麻豆腐の里 團助(だんすけ)
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永平寺町を象徴する「禅」をデジタルで体験する
旧松岡村役場、その後、織物会館として使われた跡地に当時の意匠を復元し造られたのが『永平寺町魅力発信交流施設 えい坊館』。
ここは「禅と食と酒」をコンセプトに、永平寺町の魅力をたっぷりと感じることができる施設なんです! 永平寺町の食を紹介する「食と酒の魅力発信ゾーン」や、チームラボが手がけるデジタルアートを体験できる「禅文化体感ゾーン」があります。
やっぱりここで注目したいのは、チームラボが「禅」をイメージして作ったオリジナル作品『鳥道 – 黙坐』。これが通年、しかも無料で見ることができるのはすごくないですか?
光で描かれた群鳥が空間を飛び回り、その群れが光の跡を作り、「空書」を描く。鳥は、人を把握し、ぶつからないように避けようとする。この作品はリアルタイムで描かれ続けているため、その瞬間に描かれた絵は「二度と見ることができない」というもの!
この空間に佇んでいると、坐禅をしている時のような気持ちになれるかもしれません。
暗い空間の中で動く光を撮るときは、手ブレ・被写体ブレを防止するために、思い切ってISO感度を上げて撮ってみましょう。
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永平寺町魅力発信交流施設 えい坊館
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繊維のまちの歴史を知ることができる場所
『はたや記念館 ゆめおーれ勝山』の建物は、明治38年~平成10年まで実際に操業していた機屋(はたや)を保存・活用したものなんです。勝山市は湿潤な気候と寒暖差のある気温が「絹織物」の生産に適していたことから、明治から昭和にかけて日本の繊維産業をリードする地域へと発展し、現在も地域の重要な産業のひとつなんだそう。
手織り体験コーナーではコースター作りにトライしました! トントンと機織り機で織り上げたコースター、思っていたより簡単に、かわいく作ることができました! 織りあがったコースターを見ていたら、絹糸で作ると1cm織り上げるのにどれくらいかかるんだろう…そんなことを考えちゃいました。
他にも実際に昭和時代に活躍した織物の機械が動く様子は必見! レトロな機械をこんなに間近で撮れるチャンスなかなかないですよ。蚕の繭から取った生糸を小さな木枠に巻き替える、クルクルと回る糸繰り機が並ぶ姿は壮観です。
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レア現象の「天空の城」を見れたらいいことがあるかも!
『越前大野城』の眼下には北陸の小京都とも呼ばれる市街地を一望することができ、この城下町が雲海に包まれ、亀山だけが浮かんで見える日に「天空の城 越前大野城」が現れます。
2013年に地元のカメラマンが、たまたま雲海のなかの越前大野城を撮影したことが大きな話題となり、その景色を見ようと多くの人が訪れるようになったそうなんです!
…ただ越前大野は晩秋の晴れの日が少なく天候が変わりやすいため、朝霧の出る条件が整わないことが多くて、この風景を⾒られるのはかなり貴重なんです。
私たちも残念ながら雲海は見れず。でも雲海がなくても、この大野城の風景はとっても綺麗なのでぜひ一度体験してみてくださいね。
<越前大野城の雲海を見たい方へのポイント>
観察スポット:越前大野城の西側にある『犬山』の『南出丸下』がビューポイント! 登山道を徒歩で登るので、ハイキングレベルの装備がベストです。 |
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レトロ可愛い通りの朝市と寺町散策
北陸の小京都とも呼ばれる越前大野は、京都のように碁盤目状の街並みをしています。そんな街の中で、越前大野城が見える唯一の通り『七間通り』の石畳で開かれている『七間朝市』は、なんと400年以上の歴史を誇っています。
毎年春分の日から大晦日までの朝7時~11時頃、農家の方が丹精込めて育てた農産物や加工品を路上にところせましと並べ、生産者とお客さんが交流しながら買い物ができる市です。
またこの通りには創業150年以上の老舗や明治の町家風の建物も沢山あり、想像以上に映えスポットの宝庫でオススメです!! しかも「まち歩きを楽しんでもらえるように」と、大野市観光協会ではカラフルなレンタル傘の貸し出しをしていて、レトロな建物に映えるアイテムとして傘を差しながらのお散歩が楽しい!
近くの『寺町通り』にはその名の通り、中世から近世にかけてのお寺がまとまって建っていて、時の流れを味わいながら写真を撮るもの楽しいですよ!
この辺りはまだあまり知られていないスポットなので、ここで写真を撮ったら自慢できちゃうかもしれませんね。
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七間朝市(しちけんあさいち)・寺町通り
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「永平寺御用達」のお醤油作りを体験!
古く歴史のあるお店、『野村醤油』の創業は明治の初め。 もともとは桶作りを営む老舗でしたが、この桶を使って醤油や味噌の醸造を始めたのが始まりだそう。しかも醤油醸造場で唯一、永平寺御用達を得ているんです。
そんな歴史があるというだけではなく、今話題の大野市B級グルメ『醤油カツ丼』の発祥の地でもあるそうですよ。
ここ『体験蔵 重右ェ門』では名前の通り、オリジナルの搾りたて生しょうゆ作りの体験や蔵見学・醤油の味比べなどの体験をすることができるんです。体験の時には蔵の名前が入った法被を着せてもらえるので、テンションもアガります(笑)
作ったお醤油はオリジナルラベルを貼ってお土産で持ち帰ることができるので、とってもいい思い出になりますよ!
<体験内容>
櫂(かい)入れ体験・搾り体験・しょうゆの作り方(お話)・味比べ・ラベル作成・生しょうゆ瓶詰め
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体験蔵 重右ェ⾨(じゅうえもん)
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\奥越前はまだまだ魅力がたっぷり/
コラボWEBサイトでは、他のスポットも掲載しています。
ぜひこちらをご覧ください!
https://www.camera-girls.net/oku-echizen/