若者にこそ知って欲しい、福井の「映えない」最高の食たち
「美味しい食の宝庫」といえばどこを想像しますか?
私たちカメラガールズ編集部が美味しい食、と言われて思い浮かぶ地域は福井県。
若狭ふぐ・越前がに・鯖・ふくいそば・若狭ぐじなど、現地で食べる福井のグルメはどれもこれもが ”超絶” 美味しい。そういえば、コシヒカリだって、福井県が発祥のお米なんですよ。
都会ではかわるがわる「映え」を意識したグルメが増える今日この頃ですが、そんな映えグルメとはまた違った「心から感動する食」をぜひもっと味わって欲しい。そして私たちもまたあの ”感動” を全身で味わいたいと思い、改めて福井県を旅してきました。
そこで今回は「映えないけれど、最高の食」というテーマで巡ったスポットを、(もちろん、福井にも映えるグルメはたくさんあるんですけどね)連載にてお届けします。
目次
福井といえば「お揚げの文化」
福井の美味しいものの代表格といえば「お揚げ」。福井県は油揚げの消費量が日本一の県で、県内のスーパーには厚揚げ・中揚げ・薄揚げなど、たくさんの種類の油揚げが売られています。
中でも大人気の老舗が、福井県坂井市にある「谷口屋」のお揚げ。お店では揚げたての美味しいお揚げをいただけます。昔は豆腐製品を作っていたのですが、お客様からのリクエストでレストランに変化していったそうですよ。
谷口屋の名物といえば、この座布団のような、厚くて大きなお揚げ。ステーキのようにナイフで切りながらいただきます。一口食べるとジューシーなお揚げの旨みが口いっぱいに広がり、なんとも美味! そのままはもちろん、専用のたれや塩をつけていただくのも美味しいです。見た目はボリューミーですが、とてもあっさりしていて、ふわふわでかる〜い! 何枚でもいけそうです。
谷口屋
公式WEBサイト
全国にファン多数! オンリーワンの里芋
福井県大野市には、ここでしか作られていない「オンリーワンの農産物」があります。
『上庄さといも』はそんなオンリーワン農作物のひとつ。この里芋は他産地のものとは身の締まり方が違うため、一口食べるとその食感に驚きます。とても食べ応えがあり、美味。また煮崩れしないのも特徴です。そんな上庄さといもを栽培している農園さんにおじゃまして、農場見学と郷土料理をいただきました。
今回いただいたのは里芋料理のフルコース。赤飯・おでん・煮っころがし・のっぺい汁の4品です。里芋の素材の味が活かされていて、どれも美味しく、ほくほく。今まで食べていたものとは歯応えが全然違うことにびっくり。日本に住んでいながら、日本の美味しいものをまだ全然知らないことに気がついた瞬間でした。
今回は農場も見学させてもらいました。農作物が育つ姿を見ることがとても楽しみだというオーナーの印牧さん。
愛情をかけて育てたこの里芋は決して映えるわけではないけれど、それ以上に ”価値” のあるもの。今後も作り続けて欲しいなあと切に願います。
上庄さといも通販でも購入できるとのことですので、ぜひチェックしてみてください。
上庄さといも農場
通販WEBサイト
ワインのような ”挑戦的” なお酒
福井を代表する “美味しいもの” のひとつ、日本酒。
続いて訪れたのは、福井県大野市にある南部酒造「花垣」。ここは江戸時代創業の百年を超える歴史のある酒蔵で、作っている日本酒がとても美味しいと評判の酒蔵です。
・米・水が命
・醸造アルコールでごまかさない
・手造りに徹する
・造った人の顔が見える
・量産しない
という5つのコンセプトのもと、伝統的で挑戦的な酒造りをされています。
作っているお酒は『花垣』や『にごり』、そしてワインのような挑戦的なお酒『貴醸年譜』など多彩なラインナップ。今回は酒蔵でテイスティングをさせていただきましたが、その飲みやすさに驚きました。日本酒が少し苦手な方でも美味しくいただけるはず。
酒蔵自体もすごく趣がありますので、観光がてらふらりと訪れるだけでもその歴史や雰囲気を堪能できると思います。こちらも通販で商品を買うことができますのでぜひチェックしてみてください。
南部酒造「花垣」
WEBサイト
お蕎麦を手作りで楽しめる場所
福井では古くから在来種のお蕎麦を栽培してきた歴史があり、お蕎麦は郷土料理のひとつでもあるんです。
美味しさの秘密は水と、空気が綺麗だから。在来種のお蕎麦は他と比べても味が濃く、香りがとてもいいと評判で、「手打ちそばの聖地」とも呼ばれているんですよ。今では「ふくいそば」と呼ばれるブランド蕎麦になっているほど! 中でも大根おろしをかけて食べる「おろしそば」はご当地名物です。
そんな福井のお蕎麦を自分で打って作ることができる施設「越前蕎麦倶楽部」へ訪れました。
ここは福井駅の”駅前”というアクセスの良さもあり、全国各地から人が訪れるそうです。
そば作りは生地をコネて伸ばし、細く裁断していきます。思ったより均等に切るのが難しいのですが、それがまた楽しい! 指導してくださるのは、NPO法人越前そば連合会員のプロの講師さんなので、遊びではなく “本気” の蕎麦づくりを志す方でも満足がいく内容になっているのではと思います。
完成したお蕎麦はその場でいただくことができます。都会でいただくお蕎麦とはまるで別物で、とてもコシがあって香り豊かで美味。福井にわざわざ来て食べる価値を感じます。また、自分で作るから愛着も湧き、より一層美味しく感じます。
体験費用は2000円/鉢(国内産そば粉250グラム約2-3人前)追加ひとり500円で打った蕎麦をいただけます。
越前蕎麦倶楽部
公式サイト
美味しいお蕎麦と、ゴディバがコラボ!?
実は福井県は、 “ゴディバが認めた県” でもあるんです。というのも、福井の美味しいお蕎麦はゴディバのチョコレートととても相性が良いんです。そんなマリアージュを体験できる福井県×ゴディバのコラボキャンペーンが、この時は開催されていました!
訪れたお店は、「生そば 新保屋 あわら」。美味しいふくいそばが食べられる大人気のお店です。
お蕎麦はとても美味しく、繊細な味! 自分の手打ちの蕎麦も美味しいけれど、やっぱりプロの味はやっぱり格別です。香りも豊かで、これぞ”ここでしか食べられない” 美食ですね。
キャンペーンでいただいたゴディバのチョコレートも一緒にいただいてみましたが、これまた相性が絶妙で、新しい感覚で楽しめました!
現在キャンペーンは終了していますが、ゴディバのチョコを現地に持参すればいつでもこのマリアージュを楽しむことができますよ。
生そば 新保屋 あわら
公式サイト
「映え」ではないけれど、福井には「心から感動する食」がまだまだあります。
また、風景もとても美しく、どこを歩いても絵になる光景に出会えるのが福井の魅力。風景と食を楽しむ旅を、ぜひお気に入りのカメラとともに楽しんでみてください。
カメラガールズ イチオシの旅先です!