エモい…。ノスタルジーを撮るなら、兵庫・出石町

時代をタイムスリップしたかのようなノスタルジーな街が、兵庫県にあるんです。それがここ、情緒あふれる城下町が広がる、兵庫県出石町（いずしちょう）。駅から歩いて観光できることで有名な温泉街「城崎（きのさき）温泉」から、車で約30分ほどの場所にあるため、城崎と出石町をセットで訪れる方も多いそう。豊岡駅から直行バスも出ています。

FUJIFILM X-T4 / 16-55mm f2.8R

出石町もまた、歩いて観光が楽しめるコンパクトな町。それなのに、時を遡ってしまったかのようなレトロな街並み、ずらりとお皿が並ぶ伝統的なお蕎麦、ノスタルジーなのに撮影が超自由にできる芝居小屋など…写真映えするフォトスポットがいっぱい！城崎温泉よりも人が少ないので、ゆっくりと撮影したい方には特におすすめです。
実際にカメラ片手に巡ってきましたので、撮影した写真とともにご紹介します。

撮影が自由すぎる！超ノスタルジーな芝居小屋

◇ 撮影スポット
出石永楽館
◇ アクセス
「出石」バス停から徒歩2分
◇ 利用料
入館料大人400円（団体320円）/ 学生240円（団体190円）/ 中･小学生以下無料
◇ 撮影ポイント
着物をレンタルして、ポートレート撮影がおすすめ。貸切やイベントの日は撮影できないので、事前にWEBをチェック！
WEB / Google Map

今回訪れた中でも、最高にいい写真が撮れた「出石永楽館」は写真好き女子に超おすすめ。まさに「タイムスリップしたぞ！」と言っても過言ではないようなノスタルジーなこの建物は、実は明治から続く “近畿最古” の芝居小屋で、毎年11月に片岡愛之助さん座頭の「永楽館歌舞伎」が公演されてきたことでも有名です。
まさに日本の文化歴史ある建物。館長さんに「撮影していいですかね…」と、恐る恐る聞いてみると….「どこでも撮っていいし、舞台にも上がっていいし、自由に楽しんでいってね〜！」と、驚くほどラフ＆フレンドリー！！！舞台稽古や廻り舞台・奈落など、舞台裏まで見学＆撮影OKという自由度の高さには驚きます。（カメラガールズ編集部だからではなく、一般の方でもみなさんOKだそうですよ！）

Canon EOS 6D / SIGMA 50mm f1.4 DG HSM | Art 014

FUJIFILM X-T4 / 16-55mm F2.8R

Canon EOS 6D / SIGMA 50mm f1.4 DG HSM | Art 014

NIKON Z5 / 24-120mm f4 S

↑こちらが、舞台の下で人が手で押して回る舞台装置！「全然触ってもOK！」ということで、押している雰囲気で撮ってみました（笑）。この日はイベントがあるためカーテンがされていましたが、普段はこのように自然光が入っていい感じ！ ↓

さらに驚いたのは、こんなに歴史ある伝統的な建物なのに、入館料が大人400円という良心価格。着物を着てポートレート撮影なんかもおすすめです。
※館内は、公演日・貸館日以外の日に営業しているそうなので、WEBやお電話でご確認のうえ、ご来館くださいね！

歩いて巡れる、出石の街

続いてのおすすめスポットは….「歩いて巡れる中心街」全体です。出石町は本当に美しくて綺麗な町！シンボルはこの「辰鼓楼（しんころう）」という時計台で、ここを中心にタイムスリップしたかのようなレトロでノスタルジーな城下町が広がっています。

NIKON Z5 / 24-120mm f4 S
（辰鼓楼）

この城下町には先ほどの出石永楽館のほか、40店舗近くのお蕎麦屋さんや、お菓子屋さん、カフェ、お屋敷などなど……たくさんのスポットが近くに集まっていますので、徒歩でも十分観光が楽しめます。

Canon EOS 6D / SIGMA 50mm f1.4 DG HSM | Art 014

さらにEVカーのレンタルもあり！普通免許があればレンタルして運転することができます。トゥクトゥクのような感覚で、これ自体がアクティビティのようで楽しかったです。

Canon EOS 6D / SIGMA 50mm f1.4 DG HSM | Art 014

着ている着物も、出石でレンタルしました〜！
今回レンタルで利用したのは「お着がえ処　無」というお店。170着という種類豊富な着物を3000円〜でレンタルすることができます。着物で街を歩きながら、お互いのポートレート撮影を楽しみました。

Canon EOS 6D / TAMRON SP 15-30mm f2.8 Di VC USD A012

SONY α7 III / 28-75mm f2.8

NIKON Z5 / 24-120mm f4 S

Canon EOS 6D / SIGMA 50mm f1.4 DG HSM | Art 014

さらにこの日は「出石昭和えん日まつり」という、レトロなお祭りもたまたま開催されていて、出店や紙芝居イベントなどでとても賑わっていました！こうして賑わいのある街は、歩いていてとても楽しかったです。何よりこのレトロ感が街の雰囲気とマッチしていて可愛い！今後も開催されるといいですね！

お屋敷でちょっと面白い写真が撮れる!?

◇ 撮影スポット
出石家老屋敷
◇ アクセス
「出石」バス停から徒歩6分
◇ 利用料
入館料　大人200 円（160円）高・大学生120円（100円）　中学生以下無料
◇ 撮影ポイント
和服姿で武士と一緒に撮影！丸い窓のところではより一層、和の雰囲気な写真も撮れますよ。
WEB / Google Map

和の空間っていつも似たような写真になってしまいがちだけど…「出石家老屋敷」なら普段とは少し違う面白い写真も撮れるかもしれません！

FUJIFILM X-T4 / 16-55mm F2.8R

特に見て欲しいのは、丸い窓からのぞいて撮った写真と、武士と一緒に撮れる（笑）スポット。丸い窓がある和室は、本物の「隠し階段」を登っていくことができました！

NIKON D810 / 17-50 mm f2.8

NIKON Z5 / 24-120mm f4 S

地元の方曰く、結婚式の前撮りにも使われているこのお屋敷は、なんと江戸時代から残る武家屋敷なんです。正面から見ると２階建てに見えるのに、実は３階建てだったりして（敵から身を隠すためだとか）江戸時代がそのまま感じられる建築はノスタルジーそのものです。

絶対撮りたい！映え確実な鳥居の参道。

◇ 撮影スポット
出石城跡
◇ アクセス
「出石」バス停から徒歩6分
◇ 撮影ポイント
鳥居は歪みやすいので、歪ませたくない場合は50mm以上のレンズで撮影すると◎
WEB / Google Map

写真が好きな人が「絶対好き」なもののひとつが、赤い鳥居（だと思っています…！）。赤い鳥居といえば京都の伏見稲荷神社が有名ですが、ここ出石町にも赤い鳥居のフォトスポットがあるんです……！出石城趾という場所で、お城坂（稲荷参道）という参道にはとても美しい真っ赤な鳥居がずらーーーっと並んでいます。

NIKON Z5 / 24-120mm f4 S

SONY α7 III / 28-75mm f2.8

しかも、京都より人が少なくて撮影しやすい！
素敵な観光地って、どうしても人がいっぱいでうまく写真が撮れなかったりすると思うんです。その点出石はまだ穴場なのかあまり人がおらず、背景に誰も写り込まないからすごく神聖な雰囲気の写真が撮れました。人を気にせず、ゆっくりと楽しめたのもポイントが高い！ここもやっぱり着物で訪れて欲しい！
太陽が傾き始める時間に訪れたら、光が綺麗に差し込んできました。なので行かれる際は、午後・夕方のタイミングがいいかも？

NIKON D810 / 17-50 mm f2.8

赤い鳥居のほかには、白い橋が続く登城橋と、登城門もありました。ここも落ち着いた雰囲気のノスタルジーな写真が撮れるので、おすすめですよ！

その場でデザートも楽しめる酒造！

◇ 撮影スポット
出⽯酒造酒蔵
◇ アクセス
「出石」バス停から徒歩10分
◇ 撮影ポイント
店先の椅子がとてもいい感じ！やっぱり着物が映える場所です。
WEB / Google Map

すっきりとした地酒が有名な「出⽯酒造酒蔵」。300年以上前からある老舗の蔵元なんですよ〜。歴史受け継がれる製法にこだわって作られているお酒は、趣あるお店の中で試飲を楽しめます！お酒好きな方はもちろん、苦手な方も楽しめるのがこの酒造。

NIKON D810 / 17-50 mm f2.8

Canon EOS R / EF135mm f2L USM

その理由は、甘酒のソーダ割ドリンクや、甘酒+フルーツジェラートも販売されているから。ドリンク片手にゆったり街並みを歩くのも◎ 酒造の前のベンチがあるので、そこで一休憩することもできました。出石には他にもソフトクリームや美味しいおはぎなど、スイーツスポットが点々とあるのでこちらのマップを参考に歩いてみてくださいね〜！

地元グルメ出石皿そば

◇ 撮影スポット
①入佐屋　②山下そば
◇ アクセス
「出石」バス停から徒歩3分 / 5分
◇利用料
出石皿そば巡り巾着セット2,000円（税別）
◇ 撮影ポイント
お蕎麦がずらりと並んだ姿は迫力がある！食べる前に撮影しましょう！自然光が入る座席をリクエストすると綺麗に撮影できますよ。
WEB / Google Map

出石といえばお蕎麦が有名なんです！なんとこの街だけで40近くのお蕎麦屋さんがあります。歩きながら、「あ、お蕎麦屋さん！あ、ここも！」と、どこに行くか迷うほど。そしてどのお店でも「出石皿そば」を食べることができます。

NIKON Z5 / 24-120mm f4 S

１人前をたくさんの小皿に分けて運ばれてくるのですが、その光景が写真映えもするし、観光気分も高めてくれますー！喉ごしが良く、香り高いお蕎麦が美味。1人前をお皿に分けているので、1皿の量は多くありません。だからか、どんどん食べちゃうんです…！（笑）

FUJIFILM X-T4 / 16-55mm f2.8R

さらに面白いのが、永楽通宝の小判で3店舗のそばの食べ比べができる、「出石皿そば巡り」というものもあり、いずし観光センターや出石家老屋敷など、複数の店舗で購入することができます。こんなレトロアイテムがあると、本当にタイムスリップしたような感覚に。食べて歩いて、撮影して。超ノスタルジーな街、出石はカメラ女子にとって最高な街でした！ぜひこの記事を参考に、訪れてみてくださいね。