「写真の種類」をロジカルに考える
自分がどんな写真を撮りたいのか、悩んだり考えたりすることがあります。どこかに発表するわけでもないのですが、せっかくカメラを買ったのだから少しでも自分がいいと思える写真を撮りたいですよね。今日はそんな答えを探すために、「撮影できる写真の種類」をロジカルに考えてみたいと思います。
目次
撮影できる写真の種類1.アートor写実
まず「撮影できる写真の種類」の大カテゴリーについて考えてみます。色々な分け方ができると思いますが、私はまずこう分けてみました。
①アート的な写真
or
②写実的な写真
①アート的な写真 は、”その場所や出来事、被写体についての情報を伝えるのではなく、自分の内側にある感性や思考などを写真で表現する” と定義します。
②写実的な写真は、それとは逆で”その場所や出来事、被写体についての情報を伝える“ための写真と定義します。
②の写真の方は比較的誰にでも撮影できそうですね。インスタグラムで見てもほとんどの写真は写実的な写真にカテゴライズされると思います。
①の写真はかなり感性や思考的な部分が大きいので撮影するのが少し難易度が高そうな印象です。
撮影できる写真の種類2.作り込むor自然
続いては”撮影する被写体の作り方”について考えてみます。
A.被写体を作り込んだ写真
or
B.自然体を生かした写真
大きく分けるとこの2つに分類できると思います。
A.作り込んだ写真は、テーブルのセッティングや被写体のセッティング、衣装を決めたり撮影場所を確保したり…という意図する写真を自分で作り撮影するもの。
B.自然体を生かした写真は、手を加えずにそこにあるものをそのまま撮影するという写真です。
ここまでの4つの要素を組みわせるとこのような写真に分類できました。
①アート的な写真+A.被写体を作り込んだ写真
①アート的な写真+B.自然体を生かした写真
②写実的な写真+A.被写体を作り込んだ写真
②写実的な写真+B.自然体を生かした写真
撮影できる写真の種類3.被写体
そして最後に、”撮影する写真の被写体”について考えてみます。
(1)人
(2)物
(3)花・草
(4)街
(5)動物 …など
被写体の種類は無限にあると思いますので省略しますが、ここまでの要素を全て組み合わせると、なんとなく「撮影できる写真の種類」が見えてきたように思います。
①アート的な写真+A.被写体を作り込んだ写真+人
①アート的な写真+A.被写体を作り込んだ写真+物
①アート的な写真+A.被写体を作り込んだ写真+花・草 ….
②写実的な写真+A.被写体を作り込んだ写真+人
②写実的な写真+A.被写体を作り込んだ写真+物
②写実的な写真+A.被写体を作り込んだ写真+花・草 ….
など多数の組み合わせができます。このそれぞれの組み合わせの写真をイメージしながら「自分の撮影したい写真」に当てはまりそうなものを選ぶと、必然撮り方や被写体選びなどが迷うことなくできそうです。
撮影できる写真の種類の参考イメージ
最後に、言葉だけではイメージがしずらいと思いますので参考イメージをいくつかご紹介します。なお、私自身撮影したことのないジャンルがたくさんありますので、今回の写真は商用フリーの写真を活用しながらご紹介します。
①アート的な写真+A.被写体を作り込んだ写真+人 の例
②写実的な写真+A.被写体を作り込んだ写真+人
①アート的な写真+B.自然体を生かした写真+人 の例
②写実的な写真+B.自然体を生かした写真+人 の例
色々な写真を見ていて気が付いたのですが、アート的写真であり写実的でもある写真もあるなあと…。なので完全に分けることは難しいかもしれませんね。もう少しイメージを掴むために、他の組み合わせも見てみたいと思います。
①アート的な写真+A.被写体を作り込んだ写真+物
②写実的な写真+A.被写体を作り込んだ写真+物
①アート的な写真+B.自然体を生かした写真+街
②写実的な写真+B.自然体を生かした写真+街
①アート的な写真+B.自然体を生かした写真+光
①写実的な写真+B.自然体を生かした写真+光
いいと思った写真や、こんな写真が撮りたいなと思った写真をこうしてロジカルに分類していくと、自分が撮りたい写真の共通点が見えてくるかもしれませんね。私自身も色々な写真を見ながら自分が撮りたい写真をもっと研究してみたいと思います。
カメラガールズ 編集部/田中海月(Instagram)