絞り優先(A/Av)モード
もっと背景をぼかしたプロのような写真が撮りたい!プログラムモードでは物足りない!
そんな時は、絞り優先(A/Av)モードを使いましょう!
絞り優先(A/Av)モードとは、「絞り値を自分で決めて、シャッタースピードはカメラ任せ。」という半自動のモードです。
1.モードを(A)または(AV)に。
設定は簡単です。 このように、ダイヤルを 『AV』 または 『A』 にあわせればOK!!
このモードでは、プログラムモードとは違い、自分で絞り値(f値)を設定することができます。 シャッタースピードはオートなので変更はできませんが、そのほかの設定は自由に変更できます。
2.背景ボケは、絞りを開放。
背景のボケ具合は、このFという数値を変更することで調節ができます。 この数値は絞り値といい、背景のぼけ具合を調整する機能です。
F値を小さくする=目を見開いたときと同じ=背景がボケる
F値が最大=薄目のときと同じ=背景までくっきり
となります。つまり、背景をぼかしたい!というときには、F値を小さくすればOKです。
一眼レフならではの【背景ボケ写真】はこのモードで撮影できます。
F値を変えるだけで、ボケ具合はこんなに変わります。
▼f4.0(背景がボケる)
▼f11(背景があまりボケない)
F値を設定したら、あとはピントを合わせてシャッターをきるだけ。 シャッタースピードは、明るさに応じてカメラが自動で設定してくれます。
★豆知識『カメラ用語』
F値を小さくすることを”絞りを開く(=開放する)”といいます。 反対にF値を大きくすることを”絞りを絞る”といいます。
また、F1.8のように、ボケが大きい状態を”被写界深度が浅い”といいます。 反対に、F20のように背景までくっきり写った状態を”被写界深度が深い”といいます。
3.手ブレしてしまうとき
AVモードでf値を設定して撮影してみたら・・・ シャッター速度が遅すぎて手ぶれしてしまう・・・!!
そんなときはISO感度を確認してみてください。 ISO感度の数値が低く設定されていませんか?
写真の明るさ(=露出)はISO感度・F値・シャッタースピードの3つで決まります。(露出の詳細はコチラ)
AVモードは、”シャッタースピードを、現在の明るさに応じてカメラが決めてくれる”という半自動モード。 ISOとF値の組み合わせで明るさが足りない場合は、シャッタースピードを無理やり遅ーく設定してしまうため、手ぶれがおきてしまうのです。
AVモードの設定手順
①F値を自由に設定する
②ISO感度を設定する(AUTOでもOK)
③撮影する
~手ブレしてしまう場合~
④ISO感度を高く設定する、またはF値を小さく設定する。
4.レンズによって異なるf値。
F値を最小に設定してみてください。「あれ、F値があまり小さくならない!?」
実は、レンズにはそれぞれ、”F値の最小”が決まっています。 たとえば、Canon EF50mm F1.8 という単焦点レンズの場合、 最小値はCanon EF50mm F1.8、つまり1.8まで絞りを開けますので、背景も大きくぼかせます。 標準レンズだとなかなか思うようにボカせないことも多いので、ボカせるレンズを1本持っておくとかなり撮影の幅が広がりますよ♪