コンパクトデジカメ『GRⅢ』レビュー
散歩中に見かけた猫、カフェの美味しいそうな料理、部屋に差し込む光など、日常にもシャッターチャンスは溢れています。しかし一眼レフカメラは大きくて持ち出しにくいし、スマホでは物足りない…と感じたことはありませんか?
そんな方にオススメなのが、高画質コンパクトデジカメのRICOH GRⅢです。作例とともにGRⅢのレビューをご紹介します。
目次
携帯しやすい軽さとコンパクトさ
GRⅢの実機を見て最初に思ったのは「こんなに小さいの?」ということ。幅は約11cm、高さは約6cm、厚みは3.5cmと、ポケットにも入る大きさです。
さらに バッテリーとSDカードを含めて約260g。なんと500mlペットボトルの半分くらいの重さなんです! ちょっとした散歩や通勤通学のときでも負担なく持ち出せます。
日向ぼっこの中のノラ猫も、小さいカメラでそっと近づいて撮らせてもらえました。
カフェの待ち時間。気になったものをサッと撮ることができます。
とても小さいので、狭いテーブルでも邪魔になりません。
使いやすい画角とボケ感
GRⅢは、コンパクトデジカメでは珍しい単焦点レンズなんです。焦点距離は35mm判換算で約28mmの広角レンズ。ズームレンズと違い切り取りたい構図に合わせ、自分で動いて撮影します。(クロップという切り取り機能があるので35mm、50mmでも撮ることができます。)
さらに、ボケ味を決める「絞り」の解放値はF2.8。ボケのある写真も撮影できます。
絞りをF3.5で撮影したこちらの写真。奥の木漏れ日がキラキラとボケています。
この写真は絞りをF8にしたものです。
とても便利なのが、マクロモード。一眼レフの場合、マクロ撮影をしたい場合レンズを付け替える必要があることが多いのですが、GRⅢはマクロモードに設定することで被写体を大きく写すことができます。マクロモードの際の最短撮影距離はなんと6cm。かなり至近距離で撮影することができます。
広角からマクロまで1台で撮影できるのはとても便利です。
一眼カメラと同じ機能
GRⅢには絞りやシャッタースピードの調整機能など基本的に一眼カメラと同じ機能が備わっていますので、スマホだと表現しきれないような夜の街も、設定を調整すれば綺麗に写すことが可能です。
絞りやシャッタースピードを調整して撮るという一眼カメラの醍醐味をコンパクトカメラでも味わえるのはやっぱり嬉しいですね。
また、本体の起動の速さにも驚きです。電源を入れてから約0.8秒で起動するので、突然のシャッターチャンスも逃しません。街歩きスナップには最適なカメラです。
「高級コンデジ」とカテゴライズされるようにお値段は高額ですが、それでも、どこにでも持ち歩けて高画質で表現力が高く、写真を撮ることがとても楽しいGRⅢを私は買ってよかったと思っています。
編集/カメラガールズEditors コノハ(Instagram)