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女性限定
オトナ写真部「カメル」

STORY
2019.10.12

ハーフサイズカメラって知ってる?フィルム初心者さんにこそ使ってほしい、愛おしい写り

みなさんこんにちは。「ハーフサイズカメラ」というフィルムカメラはご存知でしょうか。その名の通り、通常の35mmフィルムの一コマの半分のサイズで撮影するカメラです。私はOLYMPUS PEN EE-3というハーフカメラを使用しているのですが、今回は持っててよかったと思ったポイントをご紹介したいと思います!

小さなサイズと簡単な操作性

こちらが私が使用しているOLYMPUS PEN EE-3です。フィルムの一眼レフと比較してもかなり小さいのがおわかりいただけるかと思います。そして見た目もすっごく可愛くと思いませんか?

操作性に関しては、露出が自動なので、撮りたいときにサッと撮影できます。ピント合わせもパンフォーカスと言って全てにピントが合うように作られているため、ピンボケしません。OLYMPUS PEN EEシリーズは露出も自動なのでオススメです。あとはリコーオートハーフなどが有名ですね!

1本のフィルムで2倍の量が撮れるお得感!

フィルムはデジタルと違って枚数に制限があり、ここぞという時にシャッターを切るかと思います。私もフィルムを始めたばかりの頃は一枚一枚緊張して良い光景だなと感じても、フィルムの枚数を気にして気軽にシャッターを切れないことが多くありました。ですがハーフカメラなら2倍の量が撮れます! 36枚撮りフィルムを入れれば72枚、これがなかなか終わりません(笑) デジタルカメラやスマートフォンに近い感覚で写真を撮れるかと思います。

愛おしい写りと、2枚の組写真でいつもと違う表現もできる

フルサイズのフィルムカメラとは違ったハーフならではの独特の写りは、「フィルムで撮った〜!」という感覚が増すと思います。基本的には優しい写りですが、一定の条件下ではカリッとした描写で写る時もあり、いろんな一面を見せてくれるのも魅力の一つです。

光の柔らかさが特徴的です。淡くて素敵な思い出として残してくれます。
動きもある程度は大丈夫です!
色も意外と綺麗に出ます。
光と陰のコントラストが強くないため日光がかなり強い日でも優しい写りです
強い西日も、あたたかな印象に。
実家の庭からの景色も、こんな良いところだったっけ?!と思わせてくれます。
ハワイ島の広大な土地でもしっかり撮れてました!
綺麗な海も残せてます。
こちらはかなりしっかりとした描写でした。イルカのツヤ感まできちんと出てます。
定番の水面キラキラもばっちりです。

1コマのフィルムを半分にしているサイズのため、普通に撮影すると縦写真になります。横写真が良い時はカメラを縦に構えましょう。

次に2枚セットでの組写真の作例をご覧ください。一枚だけよりもストーリー性があるように感じるかと思います。ただ、どこが繋がるかが正直わからないので組み合わせがうまくいかない時も多く…私もまだまだ勉強中です…! 現像に出す際に、1枚ずつか2枚セットかをお店にきちんと伝えましょう。
ちなみに2枚セットのバランスが悪く、「やっぱ一枚づつにしておけばよかった〜」となってしまった時はネガを持ってもう一度写真屋さんへ!料金はかかってしまいますが、再度スキャンしてもらえます。逆に1枚→2枚セットの場合も同様です。

被写体の動きを感じますよね。
電車に乗る前にホームで撮った自分のシルエットと帰り道の夕焼け。学生時代のバイトの帰り道を思い出します。
友達との距離感の変化を感じられます。
日が落ちてもギリギリイケます。勢いでシャッター切るの大事。
それぞれ別の向きに縦で構えてシャッターを切った写真です
旅行の思い出は2枚セットオススメです。
友人と私のカメラで撮りあいっこ。ハーフでしか撮れないツーショットです笑

いかがでしたでしょうか。可愛い見た目で2倍の量が撮影できてザ・フィルムなおしゃれで愛おしいような写り…! こんな魅力たっぷりなハーフカメラならフィルムデビューを躊躇している方も挑戦できそうだと思いませんか?この記事が少しでも参考になれば嬉しいです♩

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田中 里奈