写真撮影のマナーやルールを守って、素敵なPhoto LIFEを!
梅雨は梅雨で「雨の時にしか撮れない写真」があるとはいえ、やっぱり梅雨明けが待ち遠しいですよね。新しいマナー(これは撮影に限りませんが…)として「マスクをつけて、適度な距離を取りましょう」というものが増えましたが、写真を撮るのに楽しいシーズンに入る前にいま一度、撮影のマナーを振り返ってみましょう!
- そこは撮影可能な場所ですか?
- 「撮影しない」周りの人に配慮しよう
- もちろん、一緒に撮影している他の人にも配慮しよう
- ストロボ機材や三脚など、機材の持ち込みは大丈夫?
- 被写体さんには許可を取った?
- インターネットやSNSなどにアップする場合や、写真コンテストなどに応募する場合は、必ず許可を取ろう
- 撮影に邪魔だからと、生えている草を抜いたり枝を折ったりしないこと
- 動物や野鳥を撮影する際はストロボを使わないようにしよう
目次
そこは撮影可能な場所ですか?
素敵な場所を発見して、テンションが上がっちゃって即ファインダーを向けちゃうことってありますよね。でもそこで一呼吸。「その場所は撮影がOKな場所」か必ず確認しましょう。カフェであれば、お店の方に必ずお伺いを!手元なら大丈夫、店内の他のお客様に配慮すれば大丈夫、お客様がいなければ店内全部OKなど、大丈夫な範囲がお店によって違います。
また、庭に咲いているお花が素敵だからといって、個人宅のお庭を撮るのもいけません。商業施設やビルの中も、許可がないと撮影はダメなことが多いです。
公園などオープンな場所でも、スナップ程度は大丈夫でも三脚のあるなし関係なく、「ポートレート撮影」は撮影申請をしないとダメな場所もあります。
みなさんご存知かと思いますが、北海道の美英の「哲学の木」が地主さんの手により倒されてしまったことがありましたよね。実はこの木は寿命が近くなっており、倒れてしまう危険性もあったことから切り倒したそうです。しかし、そのきっかけは私有地に勝手に入ってくる、心ないカメラマンや観光客ということは間違いありません。自分たちで撮影禁止の場所を増やさないよう、ちゃんとルールは守りましょう。
「撮影しない」周りの人に配慮しよう
街中で写真を撮るときに、ファインダーを覗いてじっくり構図を考えてちゃうことってありますよね。そのとき覗いているファインダーの外では、カメラの前を横切っちゃいけないな…と待ってくださっている方がいる場合があります。
じっくり構図を考えたり、シャッターチャンスを待つこと、良い写真を撮るときには確かに必要です。でも、そこは自分専用のスタジオではありません。しっかり周りにも気を配りましょう。
もちろん、一緒に撮影している他の人にも配慮しよう
素敵なお花やフォトジェニックなポイントを見つけたとき! いろんな角度から写真を撮りたいですよね! でも、それを撮りたいのは一緒に来ているあの子も一緒です。待っている人がそばにいる、そのことを忘れずに撮りましょう。うっかり長く占有しちゃったら「ごめんね、たくさん撮っちゃって。さあ、お次どうぞ」の気持ちを忘れずに!
それと三脚OKな場所で仲間が三脚を立てたら、ファインダーを覗いたままウロウロするのは危険です! 三脚の脚にひっかけて倒してしまわないよう気を付けましょう。もちろん、立てた側の方も周りに配慮は必要です。
ストロボ機材や三脚レフ板など、機材の持ち込みは大丈夫?
そこは機材の持ち込みが許可されている場所ですか? 多くの人が集まる公園は、三脚持ち込み不可の場所も結構あります。じっくりお花の写真を撮りたい場合、持って行ったのに使えない…!! という事態を防ぐためにも、機材を使いたい場合はしっかり調べておきましょう。
被写体さんには許可を取った?
スナップ撮影をしているとお散歩中の犬や、可愛い子供や素敵な老夫婦など、撮りたくなるシチュエーションってありますよね。そんなときは必ず被写体さんに許可を取りましょう!
…実はこの点は最近とても難しい問題となっていて、スナップシューティングを楽しむ場合どうしても人の写り込みは避けられません。「昔は大丈夫」で「今はダメ」な風潮になってきたのか。ざっくり言うと「インターネット文化になってしまった」からだと思われます。不特定多数に見られ、かつ知らない人に写真を保存されてしまう危険性や、いつまでもインターネット上に残ってしまいます。また高画質が故に拡大してみたらプライベートな情報が写り込んでいたり、位置情報も写真データに記録にされてしまうので、個人情報漏れてしまう危険性も。
昔は写真を見るには「プリントする」しかなく、見る人の範囲や見られる時間が限られていたから気にされることが少なかったのだと思います。街中の雑踏で個人がわかりにくいものは大丈夫かと思いますが、顔や個人がわかる場合などは必ず確認を取りましょうね! 知らない方の場合でも、公開範囲を説明したり、自分の身元を明らかにしたりすれば「オッケー」をもらえる場合もありますよ。
インターネットやSNSなどにアップする場合や、写真コンテストなどに応募する場合は、必ず許可を取ろう
上の注意にも絡みますが、たとえ友人であっても、インターネット上にアップする場合やコンテストに応募する際は必ず相手に掲載(応募)許可を取りましょう。
撮影に邪魔だからと、生えている草を抜いたり枝を折ったりするのはNG!
線路脇から電車を撮ろうとして、私有地に生えている植栽の枝を切ってしまった事件を知っていますか?「自分のイメージした美しい風景」にそぐわないからと、そこに生えている草を抜いたり、枝を折ったり、または花を手折って手に持ったり…そういうことは決してしないでくださいね。「自然」はそこにあるから美しいんです。
動物や野鳥を撮影する際はストロボを使わないようにしよう
ほとんどの動物は強い光に弱いです。動物園に行ったときや、ふらっと現れた猫など、動物を撮るときは絶対にストロボは使わないようにしましょう。
ちなみに動物ではないですが、撮影OKの美術館などでもストロボは使わないこと! 強い光が収蔵品を痛めてしまいます!!
素敵な場所を素敵に撮って、広くお知らせすることは決して悪いことではありません。また、気づかれていない素敵な場所を見つけることもとても素敵なことです。周りに敬意を持って「決められたルール」や「マナー」を守ることで、撮影することを歓迎してもらえるよう、楽しく撮影をしていきましょう!