『OLYMPUS OM-D E-M5』と、私の思い出
オリンパスが映像事業を手放すことを発表しました。
新会社として分社化し、日本産業パートナーズ株式会社(JIP)に譲渡する方針とのことです。
オリンパスは私が一番最初に買った一眼カメラのメーカーでした。父は生前オリンパスのフィルムカメラを使っていましたし、私が子供の時の写真はそのカメラで撮られたものです(年代バレちゃう)。
余談ですが、転職前の職業ではオリンパスの顕微鏡を使用していました(ニコンも使ってたけどね)。
今回はオリンパスの良さを伝えるために、すべてあえてレタッチしていない「JPEG撮って出し」の写真をご紹介いたします。
オリンパスはなかなか革新的なものづくりをしてきたメーカーだと思います。オリンパスは大きくて重くて使いにくい当時のフィルムカメラの常識を覆すような、コンパクトで軽いOM−1というカメラを開発。OM−1はデザインも洗練されていて、現代でもダントツで人気のあるフィルムカメラです。
オリンパスは、マイクロフォーサーズというセンサーサイズの規格によってコンパクトなミラーレスカメラを発売し続けてきました。フルサイズの2倍の焦点距離になるので、「望遠に強い」と言えるかもしれません。フルサイズのカメラで600mmというとバズーカレンズになるのでとても持ち歩けませんし、手持ちでの撮影も不可能です。
一方でマイクロフォーサーズの場合300mm(35mm換算で焦点距離2倍の600mm)のレンズでも、軽くて小さくて手持ち撮影OK! そして画質も高倍率ズームのコンデジよりもはるかによいです。
フルサイズ換算で600mmともなれば、見ている世界が変わります。自分でも驚くような写真が手軽に撮れてしまう。それがマイクロフォーサーズなのです。
オリンパスブルーという言葉があるように、オリンパスで空や海を撮るとくすみのない鮮やかなブルーが撮れます。
私はオリンパスの次にニコンの一眼レフを購入したのですが、オリンパスのように鮮やかな青が出なくてショックを受けたことがあります。あ、ニコンはニコンで自然ないい色味で好きですよ(最近やっと気づいた)。
また、撮って出しがよいので初心者の私でも写真が上手い気分になるし、人に見せられる(であろう)写真が簡単に撮れました。未熟な私にはニコンの一眼レフではそれが難しかったです。
それなので、最初のカメラにオリンパスを選んで正解だったかなと思います。簡単にいい写真が撮れるので、「カメラは楽しい」とインプットされたようです。もし最初が違うメーカーだったらもしかしたらこんなにも写真にハマっていなかったかもしれません。
「OLYMPUS OM-D E-M5 」は7年以上所有しているカメラです。買ってからはいろんなところに連れて行きました。海外にも何回か渡航しました。
やはりマイクロフォーサーズなので、広角、標準、望遠レンズを持っててもコンパクトで軽いのが魅力です。
ニコンの一眼レフを買った後も使っていました。カメラガールズのメンバーでもオリンパスを愛用している方がたくさんいます。そんなオリンパスの名前がもしかしたら無くなってしまうかもしれないと思うと、すごく寂しいです。
ただ、今後も新しい製品の開発やサービスは継続されるそうなので、ひとまず安心ではあるのですが。
いかがでしたでしょうか。
紹介した写真はごく一部。最近では使わなくなってしまいましたが、オリンパスには思い出がたくさん詰まっています。7年経ってもまだまだ使えるし、なかなか手放せないくらい愛着のあるカメラ。
今では中古でかなり価格が下がっているので、OM−Dで写真を始めるのもいいかもしれません。
編集部/イワサキトモミ(Instagram)