【貴重な作例】お父さんのカメラ『YASHICA J-3 』レビュー
以前コラムでお父さんのカメラ「YASIHKA J-3」について書きました。
「YASHICA J-3」は1962年に発売されました。ちなみにレンズは、「AUTO YASHINON 1:2 f=5cm F2」です。5cmって(笑)
58年前のとっても古いカメラとレンズなので、どんな写りなんだろうと不安と同時に期待もありました。インターネットで検索しても作例はほどんど載っていません。
コラムを書いた時はまだフィルムを撮り終えていなかったので、実際に撮った写真をお見せすることができませんでした。先日ようやく36枚撮り切って現像に出したのですが、果たしてちゃんと撮れているのでしょうか・・・?
ちゃんと撮れてました!
肝心の描写はどうでしょう? ボケに癖がありますね。開放のF2で撮ったので、少し絞れば綺麗なボケになるのかもしれません。ただ後から気付いたのですが、レンズの絞りが壊れていました・・・! 絞っても絞り羽根が動かず、開放でしか撮れないレンズでした(笑)
開放なだけあってピントが合っている部分も優しい描写ですね。ボケに癖はありますが、ボケ量は大きくて柔らかい印象です。オールドレンズらしい写りだと思います。
私の睡眠スペースを占拠するおこめちゃんです。光の描写は綺麗ですね。フタを開けて少し感光させました。
逆光下ではどうでしょう。フレアが出るのは大歓迎です。ゴーストも汚い感じではないです。
開放からシャープというレンズではありませんが、柔らかい描写が好きな人にはいいレンズかもしれません。
写真左の方の枝などごちゃごちゃしている部分はボケがうるさくなりそうな予感がします。
ちなみにこちらのレンズは絞って撮影したあとはレンズにあるレバーをひかないと絞り羽根が戻らない仕様となっております。
露出計を使っておらず、結構適当に撮っているので露出オーバーだったりアンダーだったりする時もあります。
シャッタースピードは 1/500秒までです。絞りが壊れていて開放でしか撮れないので、フィルムはなるべくISO感度の低いものがいいと思いました。
開放だとやはり眠たい印象ですね。個人的にはノスタルジックな雰囲気で好きですが、最近はパキッとシャープな写真の方が好きだったりします(好みがコロコロ変わる)。
絞った画も見てみたいなぁ・・・。
シャッターは機械式で電池が不要なのは安心です。壊れにくいし修理がしやすい。シャッターに電池を使うものは壊れやすかったり、修理ができなかったりと注意が必要です。
ただ、古いカメラなので重いです。持ち歩きは少し躊躇してしまいます。
いかがでしたでしょうか。「YASHICA J-3 」と「AUTO YASHINON 1:2 f=5cm F2」の組み合わせは、今でもオールド感のある写真が撮影が楽しめるカメラとレンズだと思いました。
何より父が使ってたカメラが生きていたのが嬉しい・・・!
レンズが壊れていたので十分な結果ではないのですが、人気がないせいか作例があまり世に出ていないということもあって、ある意味貴重な写真ではないかと思います。多少なりとも参考になれば幸いです。
編集部/イワサキトモミ(Instagram)