『Nikon New FM2』というフィルムカメラを、わかりやすく紹介します
こんにちは、カメラガールズEditorsの田中海月です。今回は私が8年前から使っているNikon New FM2というフィルムカメラについて書いてみたいと思います。
これがNikon New FM2。見た目は昔のカメラという感じで、可愛いですよね!カメラのキタムラさんの中古で、当時は2万円くらいでした。扱いやすく頑丈で軽いため、買ってからずーっと愛用しています。
Nikonのフィルムカメラの中では、New FM2は超ロングセラーのカメラだそうです。ロングセラーのカメラというのは、やっぱり良いカメラ。ちなみに、FM2の一つ前のカメラは、FMというシリーズのものになるんですが、個人的にはFM2の方が断然綺麗だと思います。買うなら絶対FM2をおすすめします。(後からFMを買ったのですが、やっぱりFM2だなと…)
Nikon New FM2は、ピント合わせ、露出、全てマニュアルのカメラです。35mmフィルムを入れて撮影します。
露出がマニュアルというのは、簡単にいえば「絞り(f)」「シャッタースピード」を自分で調整するしか、撮影する方法がないということ。
その2つをちゃんと適正に設定しないと真っ暗になったり、真っ白になったりしてしまいます。
ちなみにデジタルだとこれに加えて「ISO感度」も設定しますが、フィルムの場合は入れたフィルムによってISO感度は固定で決まっていますので、設定する必要はありません。今売られているフィルムなら、だいたいISOは100か、400。箱に書いてあります。
「絞り(f)」「シャッタースピード」を、その場の明るさに合わせて、設定して撮影する、というのはちょっと難しそうに思いますか…?
実はそんなに難しくないんです。なんなら、ほとんど失敗しません!
というのも、Nikon New FM2の場合はファインダーの中に、設定の具合を教えてくれるランプが点灯します。ランプは+と○と-の3種類。
+は明るすぎる、+○はやや明るい、○は適正、○-はやや暗い、-は暗いです。この表示が+○か、○になる設定で撮影すれば、ちゃんと映るということです。
簡単ですよね!(笑)
あとは設定のコツだけ掴めば誰でも撮影できます。設定のコツはただひとつ、「絞り(f値)は最小に固定しておく」こと。つまり撮影するときはシャッタースピードしか調整しないのです。
整理すると、(1)絞りを最小(f1.4など)に固定しておく (2)撮影の際はファインダー内の表示が、+○ or ○ になるシャッタースピードで撮影する ということです。
この方法で唯一、対応できないシーンがあります。それは明るすぎる場所のとき。どうやっても+にしかならない(明るすぎる)ときがあるんです。
その場合のみ、絞り(f値)を絞っていきます。つまりf1.4が最小なら、f2.8、3.5など値を高くしていきます。そうするとそのうち、+○ の表示になると思います。
色々なフィルムカメラを持っていますが、Nikon New FM2は扱いやすく、ファインダーも広くて撮影が楽しいカメラだと思いますし、描写も綺麗です。
ちなみにNikon New FM2はレンズとボディは別々で、Fマウントのレンズであれば装着可能です。Fマウントというのは、Nikonの伝統的なレンズなので選択肢いっぱい! 最新のデジタルレンズも装着できると思いますよ。
私はNikkor 50mm f1.4 というレンズをつけています。いわゆるオールドレンズで、中古屋さんとかでよく売られている、有名なレンズです。
本体とレンズをセットで買っても5万以下程度で入手できると思いますので、コスパはかなりよしだと思います。
特にいいのは、故障が少なめなところ。フィルムカメラの中でも、ピントや露出がオートなデジタルのカメラもたくさんあるのですが、そういったカメラは若干故障しやすい気がします。 私のFM2は、8年で1度だけシャッターが上がらなくなるトラブルがありましたが、それ以外は目立った問題もなく使えています。
初めてフィルムカメラを買う人にもおすすめです。ぜひ、試してみてください。なお、たまに露出表示が壊れているカメラもあるので、そこだけお気をつけを! 電池を入れてちゃんと表示されるかどうかを確認した方がいいと思います。
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編集/カメラガールズEditors 田中海月 ( Instagram )