【広島】うさぎに癒されよう!OLYMPUS E-PM2で巡る島旅〜大久野島編〜
広島観光の2日目は、大久野島です。みなさん、大久野島ってあまり聞いたことないですよね。大久野島は広島県竹原市に属し、瀬戸内海に浮かんでいる周囲4.3kmの小さな島です。島内には約1,000匹もの野生のうさぎが生息しています。そんな大久野島ですが、戦時中に毒ガスを製造していた暗い過去があります。旧日本軍の極秘事項だったため、大久野島は地図から消されていた島だったとか。今でも、かつての工場や火薬庫跡が廃墟として残っています。かわいいうさぎと暗い過去を持つ廃墟の異色のコラボレーションが楽しめる大久野島の魅力をさっそく紹介していきます。
● この旅で持って行った機材
カメラ
・OLYMPUS E-PM2
レンズ
・M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R
● 必需品
うさぎのエサ
● 一緒に行った人
友人
● アクセス方法
竹原市忠海港から船で15分
目次
うさぎに癒されよう!
船に乗って15分程で、大久野島に到着。到着したと思ったら、すぐうさぎが! 島内には至る所にうさぎがいます。そもそもなぜ大久野島にうさぎが繁殖したのか。これはどうやらわかっていないみたいです。小学校のうさぎが逃げ出したとか、毒ガス工場の実験に使っていたとか、イギリス人が持ち込んだとか。理由は分かりませんが、うさぎは繁殖力が高いので、ここまで増えてしまったようです。今では、安産祈願や子孫繁栄の意味としても、大久野島のうさぎは愛されています。
大久野島でうさぎと接するにはルールがあります。うさぎに与えるエサは島内では買えません。船に乗る前に忠海港の売店やスーパーで購入して持参する必要があります。大久野島のうさぎは人に慣れていますので、エサを求めて近づいてきますが、野生のうさぎなので抱き上げたり追いかけてはダメですよ。ルールを守ってうさぎと触れ合いましょう。
木の近くやベンチの下でゆったりしているうさぎもいて癒されますね。落ち着いているうさぎはカメラで撮影しやすいですよ。
エサが欲しい活発なうさぎは、エサがないとすぐ逃げてしまうので、上手にエサでつってベストショットを狙いましょう。ただ、逃げる後ろ姿もとてもかわいい。
うさぎが比較的多くいるスポットとしては、船から降りた桟橋のあたりと唯一の宿泊施設である「休暇村大久野島」の広場です。やはり人が集まるところにうさぎもたくさんいます。写真の撮影には、自然に溶け込んでいるうさぎの方が被写体として素敵なので、ぜひ島を散策しながらうさぎを見つけて見てくださいね。
廃墟に圧倒されよう!
うさぎとたくさん戯れたら、大久野島のもう一つの見所である廃墟を見に行きます。船が到着する桟橋のすぐ近くに毒ガス資料館がありますので、毒ガス製造による被害や戦争の実態を勉強できます。悲惨な過去を繰り返さないためにも、しっかりと向き合いましょう。写真は、桟橋とは真反対に位置する毒ガス貯蔵庫跡。島内にはいくつか貯蔵庫が残されていますが、こちらが一番大きな貯蔵庫で、猛毒で皮膚が爛れるイペリットという毒ガスが貯蔵されていました。中が黒く焼け焦げているのは、戦後に残っていた毒ガスを焼いた跡だそうです。この高さ10m以上ある大きな貯蔵庫に毒ガスが貯蔵されていたと思うとゾッとします。黒い焼け跡がさらに異様な雰囲気を醸し出していますね。
こちらは北部砲台跡です。建物の中に入ると戦時中に砲台が置かれていた跡が残っています。毒ガス工場時代には、大きな毒ガスタンクが8個も置かれていたそうです。
続いて、火薬庫跡です。こちらは戦時中は、砲台の弾薬や火薬の保存場所であり、後に毒ガスの製品置き場になったようです。赤レンガと火薬庫を覆う緑により、ラピュタ感があります。
こちらは毒ガス工場を操業するための発電所跡です。島内で最も大きな建物であるこの発電所跡。窓ガラスが枠だけになっており、建物にはツタが這い、いかにも廃墟というビジュアルです。この他にも数多くの廃墟が島内には点在しています。廃墟とうさぎのコラボレーションが撮りたかったのですが、廃墟側はうさぎの数が少なくて、遭遇できませんでした。残念。
自然を堪能しよう!
大久野島には、うさぎと廃墟だけではなく、自然溢れる島ならではの魅力がいっぱい。こちらは、大久野島灯台からの眺めです。崖の上に立つ小さな灯台から、瀬戸内海を眺めることができます。
島は自然に溢れていてラピュタ感満載。建物にからむ植物がとてもいい雰囲気を醸し出しています。ベンチの下でうさぎが休憩していたりしますよ。
島を歩いているとシダの大群が! なんかジャングルを散策しているようでわくわくします! ありのままの自然が残されている島だからこその景色ですね。
まとめ
いかがでしたか。うさぎと廃墟の2つ魅力を持った自然溢れる島である、大久野島。島は小さいので徒歩でも散策可能ですが、レンタサイクルができるので、効率よく廃墟を周りたい人には自転車もおすすめです。ぜひ、うさぎと廃墟のコラボレーションを撮影しに、島を訪れてみてくださいね。今回は、広島の島巡りということで、宮島と大久野島というそれぞれ違う特色を持った島を紹介しました。どちらも動物と触れ合えるという共通点がありましたが、神聖な場所と戦争の暗い過去を持つ場所とで正反対の魅力もありましたね。みなさんは、どちらの島へ行ってみたいですか?
編集/カメラガールズEditors かっちゃん(Blog)