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女性限定
オトナ写真部「カメル」

SPOT
2023.12.07

棚田に恋する5秒前

camell公認クリエイターのNao*Naoです。
突然ですが皆さん…田園風景ってお好きですか?
「ふーん、田んぼか…その辺にたくさんあるしね…」
なーんてセリフをこれまで何度聞いたことか…(実話×100)

今日の記事はズバリ棚田への誘いです!
なかでも美しき棚田(TND←勝手に命名)の魅力を語ってみたいと思います。

この記事はこんな方に特におすすめです♪
・旅慣れた海外のツーリストが今注目する日本のスポットに興味あり!
・日本の美しさを再発見したい!
・とにかくお米LOVE♡!
・新しい撮影場所見つけたい!

若い世代にはわからないかもしれないこのタイトル。お分かりになる方存分に突っ込んでくださいませ🙏(広末世代)

きっかけは、とある農村滞在でした

今年の6月山口県の農村にホタル撮影のために滞在しました。
緑豊かで水の美しい場所。他の地域の例に漏れず高齢化が進む場所。電車もなくバスは日に数本。そんな場所に、常に海外からの訪問者が途絶えない宿があります。世界中を旅してきたご夫婦が営む宿です。
ご覧の通り何にもない場所なのに、エリア問わず海外から宿泊者が訪れる場所。こんな場所が日本には実はたくさんあるんです。(徳島のカカシの村とか有名ですよね)

↑あまりに海外からの宿泊者が多いので1歳のお子さんはすでに複数言語を話してました!

旅慣れた海外ツーリストがいち早く注目している場所・それは農村!

止まっていた数年間があけ、観光が解禁となった今。円安も相まって来日する観光客は鰻登り。オーバーツーリズムが問題として取り上げられるようになっています。
旅慣れた海外のツーリストが向かっているスポットのひとつがなんと農村エリア。東北の田舎の暮らしを描いた漫画・リトルフォレストは映画化もされ、海外で人気を博し、古き良き日本の農村の生活を体験したいと願う観光客が急増中なんですって。
前述の山口の農村もまさにそう。みなさん滞在期間は農村でのんびり田園風景を楽しんだり農作業の体験をしたりしてすごされるとのこと。

海外からの観光客が魅かれてやまない良さが農村にはあるらしい。こんな身近にあるのに、その魅力に目を向けずにいるなんてもったいない!もう一度そんな目で農村を見たい!
写真にしてみたい!と感じるに至りました。

さっそく棚田に行ってみた♪

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。

今回農村でも、田んぼ、特に棚田に着目したのは
・変化に富んだ景色が楽しめる
・場所によって地形に個性がある
・撮影スポットとして人気の場所も全国に多数
    (有名なのは能登の白米千枚田や、千葉の大山千枚田など)
・なにより棚田のお米ってとにかく美味しい!
こんな理由からです。

そしてCamellの棚田イベントに参加して棚田の魅力を探ってきました。ぜひ2ヶ所の雰囲気・体験したことを比べつつご覧ください。

1. 新潟県十日町市 池谷・入山の棚田

まず1ヶ所目は新潟県十日町市の池谷・入山の棚田。山清水米(品種は魚沼産コシヒカリ)を生産されています。

訪問したのは9月上旬稲刈り直前の棚田です。棚田の保全活動をするNPO法人地域おこしの方々のご協力のもと、
羽釜で炊いていただいたご飯でおにぎりを作り写真を撮る、なんとも食いしん坊万歳な企画!
(しかも採れたて野菜でBBQや、ブナ林で撮影、おばあちゃん撮影など棚田以外も盛りだくさんでした!)

なんとこの日炊いたお米は14合!体育会系の部活かと思うくらいたっぷりの量のツヤツヤご飯!
これがまた最高に美味しくて…さすが王者の風格・魚沼産コシヒカリ。
おにぎり握っている姿や、頬張っている姿ってなんて幸せそうなんだろう…

握ったおにぎりと木の椅子を持って田んぼへGO。畦道にみんなで並んでいる感じもなんだか好き。

離れた場所から見た棚田はこんな感じ。
こんな直線的なパッチワークのような柄もとっても魅力的。
そして棚田を撮る姿がまたいい感じ♪

2. 和歌山県那智勝浦町 色川の棚田群

2ヶ所目は和歌山県の紀伊勝浦エリアにある「色川の棚田群」。
農林水産大臣が認定する “つなぐ棚田遺産” にも選ばれた景色が美しい棚田です。訪問したのは、こちらも9月上旬こちらは稲刈りが終わり、米ははざ掛けされていました。

↑流線型のフォルム。The棚田な曲線美です。

このはざ掛け(←刈り取った稲を天日で乾燥)の間にも、またお米の旨味が増すんだそう。
こんな光景も風情も大好物。
稲刈りやはざかけの作業光景も画になる。
ここでは憧れの!稲穂の束を持たせていただき撮影♪(コレやってみたかったんです)

こちらでも作られているのはコシヒカリ。もち米も作っているそうです。なんでも色川のお米は新米じゃなく少し時間が経過した方が(熟成して)美味しいという方もいらっしゃるんですって。生産量が少ない幻のお米、気になります。

さっそく棚田に行ってみよう♪

さて、みなさん棚田に行ってみたくなりましたか?
行ってみたくなったよ!という方向けに
棚田訪問のポイントを挙げてみます。

📍おすすめの時期
実はいつの時期でも、田んぼって四季それぞれに美しいと思っています。
・春    田植え前の水を入れた田んぼは鏡のようになります。田植えの姿も画になります。
・夏    夏はなんといってもすくすく育つ稲の緑!
・秋    稲穂が膨らみ田んぼが黄金色になる、田んぼが最も輝く季節。稲刈りのシーンはまさに日本が誇る美しき光景。
・冬    雪が降った田んぼも素敵。棚田ならではの段々の地形が面白い光景になることも。

↑冬の山形の椹平の棚田。ゆるやかな段々の棚田です。

📍おすすめの服装・小道具
・帽子    
麦わら帽子があれば百人力ですよね。
・服装    ぜひ今回の写真を参考にしてください。田んぼが緑〜黄色に染まる時期には、白・黒、青や差し色で赤を取り入れるのも良さそう。
・靴     許可を得て田んぼエリアに入れる場合は状態によって長靴や、畦道を壊さないようにスニーカーなど。汚れてもOKなものがおすすめ。

📍関わり方いろいろ
棚田に興味が湧いてきたら…
実は結構いろんな関わり方がある棚田。
・撮影スポットのある棚田に行ってみる
・棚田米を買ってみる
・田植えや稲刈りのイベントに参加してみる
・区画オーナーになる
・半農お試し移住や2拠点生活してみる

こんな感じに関わり方はいろいろ。

実は行く先々の農家さんでお米を販売されているところには予約しているんです。
どうせ食べるものだしご縁があるところで買おうかなという軽い気持ちで始めました。
秋になると届く収穫のたよりがとっても嬉しくてそして美味しいのでいつも楽しみ。これおススメです。

↑先日Camellのイベントで伺った茨城の安田果樹園さんでもコシヒカリの新米ゲット。

↑こちらは大分安心院の棚田(農泊できる!)からの新米ヒノヒカリや蜂蜜など。農家のお母さんが荷物の隙間に入れてくれる干し椎茸や銀杏がとっても美味しくて嬉しいんです。

⚠️ 留意点 
ちょっとだけ留意点も書いておきますね。
① 撮影は必ず許可をとる(無断で立ち入らない)
② 作業をしている方には積極的に声がけ&挨拶

訪問する側にとっては非日常でも、暮らす人にとっては日常の大事な場所。
棚田の手入れは機械が入れない所もあり、とっても手もかかります。
マナーを守ってお邪魔させていただきましょう。

おまけ:好みを知るとさらに楽しさが倍増する米ライフ

きっとほとんどの方が毎日食べているお米。
ご自身の好みのお米を知っておくと、米ライフがさらに楽しくなります!
また、しっかり目のおかずが主菜の日はあっさりめのお米を選ぶなど
複数種類のお米を並行して食べるのもおすすめです♪

[参考:パナソニックのサイト ]

▶︎ 棚田MEMO
棚田は生産性は低いですが、風通しが良く昼夜の温度差が大きいのが特徴。
夜間の糖質の消費も少ないため、お米に糖質が残りやすく甘く上質の米になるそうです!
山から流れてきた雪解け水や清流の水が循環している田んぼで栽培されていることが多く、みずみずしさと水分の質がよくなるそう。

最後に・・・

ながーい話をここまで読んでくださってありがとうございます。

実は密かに願っていることがあります。
日本に点在する多数の棚田は後継者不足や、労力がかかることで
耕作放棄や継続困難な状況に直面しているそうです。

写真好きの皆さんが撮影する魅力ある棚田写真が、こういった棚田や
農村の窮地を救うきっかけに十分なりうるんじゃないかと思っています。
そんな夢を思い描きつつ、今後も棚田を堪能していきたいと思ってます☺
ご興味ある方ぜひTND活動ご一緒にいかがですか?



PROFILE

Noe*Nao
Noe*Nao
Noe*Nao
・旅をこよなく愛するカメラマン(フットワーク軽め♪)
・スナップ撮影やポートレート撮影が好きです
・Instagram / @noephoto888