なんでもないのに、撮りたくなる。「焼津」カメラ散歩
カメラを持って散歩していると、ふと「これ撮りたい!」と思う瞬間ってありませんか?
例えば、光が差し込む階段や、レトロで可愛い看板など…。そんな「なぜか撮りたくなる」景色を探しに、今回は静岡県の港町・焼津市へカメラ散歩に出かけました。
焼津市は、日本のマグロの3分の1が水揚げされるという漁業が盛んな街です。新鮮な魚介類が美味しいことで知られるこの街ですが、観光地としては派手さがなく、むしろ素朴な雰囲気が魅力。その中に写真好きの心をくすぐる風景がたくさん隠れています。
今回はそんな焼津をカメラ片手に歩きながら、何気ないけれど「特別な一枚」に出会える場所を巡ってきました。
目次
焼津駅前通り商店街でレトロな雰囲気にワクワク
焼津駅を降りてすぐの「焼津駅前通り商店街」は、昭和レトロな雰囲気が漂う場所です。歩くだけで、どこを撮ろうかと考えるだけでワクワクしてきます。
路地裏や年季の入った看板、レトロな建物、光と影が織りなすドラマチックな風景など、歩けば歩くほど撮影意欲が湧いてきます。
特にこの街並みは、フィルムカメラやオールドコンデジと相性抜群です。私はCanonのIXY 10を使いましたが(上の4枚)レトロな写りと、味のある被写体が絶妙にマッチして、愛らしい写真が撮れました!
【GoogleMap】
川沿い散歩と旧焼津港で穏やかな時間を
商店街の近くには、小石川が流れています。ここもまた、焼津らしい風景を切り取れるスポットです。
川沿いを撮影しながらのんびり進むと、旧焼津港が見えてきました。
旧港って、なんとも言えない風情があって良いんですよね。特に午後の光が差し込む時間帯は最高で、シャッターを切る手が止まりませんでした!
【GoogleMap】
焼津PORTERS
焼津旧港の近くにある新スポット「焼津PORTERS」は、港町ならではの魅力を存分に楽しめる複合施設。古い漁具倉庫をリノベーションした建物が特徴的で、モダンなデザインと港のレトロな雰囲気が絶妙に融合しています。施設内には地元の食材を使ったレストランやカフェ、アートスペースなどがあり、観光にもぴったりですが、カメラ散歩ならぜひ施設の裏側も歩いてみてください。
漁具倉庫特有の味わい深い景観は、まるで海外のよう・・・?他では撮れないユニークな一枚を生み出してくれます。
【GoogleMap】
午後の小川港
こちらは、午後の小川港。漁港の朝は、漁師や仲買人の方々が働かれているので避けるべきですが、午後には作業が落ち着き、静かな時間が流れます。カメラ散歩にはピッタリの時間帯。
人の営みを感じられる風景って、撮るのが面白いですよね。「これは何に使う道具なんだろう」とか、「誰かがここに座ってたのかな」なんて想像をしながら撮影して歩くのは、すごく楽しい時間です。
※仕事をされている方の顔など、許可を得ていない人の撮影はしないようにお願いします。また、漁港内には危険な場所や立ち入りが禁止されている場所もありますので十分注意しましょう。
小川港の近くにある、小川港魚河岸食堂もお気に入りのスポットのひとつ。とても美味しい海鮮がリーズナブルにいただけます。オーダーストップが13:45なので、行かれる場合はカメラ散歩する前に立ち寄るのがおすすめです。
カフェ巡り
焼津には、カフェ好きにもたまらない素敵なカフェが点在しています。お気に入りのカフェを探して歩いてみるのもおすすめです。(※飲食店では、必ず声をかけてから撮影しましょうね!)
↑あたびーcafe
とても心地のいい空間が大好きなカフェ。美味しいスイーツや、優しい雰囲気の店内は写真にも撮りたくなる雰囲気です。
↑toiro cafe
国の登録有形文化財・原田邸を改装した古民家カフェ。優しい光が差し込む、緑に囲まれた素敵な空間で、静かに流れる時間を楽しめます。
↑喫茶コデマリ
レトロでノスタルジックな純喫茶のような雰囲気。タイムスリップしたかのような気持ちで、ゆったりと過ごすことができます。珈琲ゼリーが美味!
↑hug coffee ターントクルこども館店
ターントクルこども館の1Fにあるカフェ。北欧風のデザインが可愛く、珈琲もスイーツも美味。訪れると、ついゆっくり過ごしてしまうお気に入りの場所です。
CheesePigeプロデュースのチーズを使ったフードやオーガニック紅茶やコーヒーなどが楽しめるカフェ。
お土産にクッキー専門店クッキーピゲのクッキーも大人気。70年前に使っていた足踏みミシンや薬箱をリメイクし、古いものと新しいものを組み合わせ、チーズピゲらしい世界観に!温かみのある雰囲気で思わず長居したくなる心地よさです。
カフェは広範囲に点在しているので、駅前の焼津市観光協会でレンタサイクルを借りて散策するのもおすすめです。
花沢の里
焼津市の隠れた名所「花沢の里」は、歴史を感じる趣あるエリア。県内唯一の伝統的建造物群保存地区で、江戸時代から続く古い街並みがいまだに残っていて、どこか懐かしい気持ちにさせてくれます。
カメラを持って歩けば、時間がゆっくり流れるような感覚を味わいながら撮影が楽しめます。
*一般の生活の場所のため、無断で敷地内に入らないなど、マナーを守って撮影を楽しみましょう。お車でお越しの方は花沢の里観光駐車場をご利用ください。
花沢の里にある、カントリーオーブンというカフェも、すごく好きなスポットです。焼きたてのパンや焼き菓子がいただけるカフェなのですが、どれもが絶品で、本当に居心地の良い時間を過ごすことができます。
タコ公園!?
焼津市民に親しまれている通称・タコ公園、正式には、緑地広場という場所。ここにはユニークなフォルムのタコ型遊具があって、どこか愛嬌があって、写真映えするスポットとしても人気です。つい、撮影したくなっちゃうんですよね〜。
【GoogleMap】
1泊するなら、やいづマリンパレス
「焼津温泉」という温泉もまた、焼津の魅力の一つです。なので、もし焼津に来たのならぜひ宿泊して温泉を楽しんでみてください。温泉はすごく気持ちがいいですよ〜!
個人的に大好きなホテルは「やいづマリンパレス」。レトロで味のある内観は写真映え抜群ですし、さらに焼津温泉の湯が楽しめる大浴場もあります。ネットで調べると「焼津船員保険保養所」と書いてありますが、普通のホテルとしてどなたでも利用できます。
他にも魅力的なホテルはたくさんあるので、ぜひ調べてみてください〜!
【GoogleMap】
焼津で、なんでもないけど特別な一枚を
インスタ映えするスポットや有名な観光地だと、ベストなアングルが決まっていて「そこで撮るのが正解」という雰囲気がありますよね。それに対して、焼津の風景は決まりきった正解がないところが魅力です。ファインダーを覗きながら「さて、どこを撮ろうかな」と自分の感性で自由に構図を考えられるんです。
その自由な思考の中で、自分だけの“特別な一枚”を見つけられるのが、焼津カメラ散歩の醍醐味かなと思います。ぜひ、カメラと一緒に足を運んでみてください。
注目!写真の街・焼津とは?
焼津市では、一部の施設では『撮影可』や『撮影不可』が一目でわかるステッカーやPOPが設置されていたり、撮影可能な施設をGoogleマップにまとめるなど、「写真の街」として、カメラ好きが安心して撮影を楽しめるような施策を進めています。「ここで写真を撮っていいのかな?」という悩みがなくなるのは、非常に嬉しいポイントですよね。また、1月25日(土)〜1月26日(日)には、camellと共同開発したモニターフォトツアーも開催しました。今後は本バスツアーを販売すべく、さらにブラッシュアップしていきたいと思っています。そちらもぜひお楽しみに!
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